2015年7月7日火曜日

出版記念トーク 東京堂(1)


   75日 『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』を語る

平野義昌・柴野京子トーク  東京堂書店6階ホール

「ほんまに東京に行っていいのかいな?」と思いながら旅立ちました。神保町に着いてこの看板を見て、「ほんまやったんや」とようやく納得した次第です。



 
 私、予想を大幅に超える来場者で、驚きとともに感激いたしました。私の話は拙くて、皆様には申し訳ありません。

 第一部で海文堂書店の写真(小林元店長、苦楽堂提供)を見ていただきました。

第二部は柴野京子さん(上智大学新聞学科准教授)と拙著についてトーク。

第三部は今回お世話になった人たちからお話。島田潤一郎さん(夏葉社)、キッチンミノルさん(公式カメラマン)、佐藤ジュンコさん(公式イラストレーター)。

終了後、サイン会も厚かましく実施。懐かしい顧客の方と再会でき、メールだけのおつき合いだったガールフレンドともお会いできました。出版営業担当諸氏、たくさん。ありがとうございます。

聴衆の皆さんは日曜の午後という貴重なお時間に来て下さいました。関西、東北からもわざわざ足を運んでくださった方々もいらっしゃいます。ありがとうございます。

東京堂書店の皆さん、会場提供、本販売、感謝申し上げます。

 ご注文いただいた本屋さん、古本屋さんの店頭には本日から並び始める予定です。なにとぞよろしくお願いいたします。

(平野)東京に行っている間に、「ほんまに」WEB更新しています。http://www.honmani.net/index.html

2015年7月2日木曜日

海の本屋のはなし イベント


  拙著 『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』 苦楽堂

 ギャラリー島田で先行販売しています。

本屋さん、古本屋さんに並ぶのは710日頃か(神戸市内は少し早いかも)と思います。

75日(日)は神保町の東京堂書店で出版記念トークを開催します。こちらでは当日から販売します。

 イベントとしましては、720日(月)海の日に、詩人・小野原教子主宰「百窓文庫」にて「平野さんと一緒にブックカバーを折ろう」というワークショップを開きます。こちらをご覧ください。


 事前申し込み制です。お申込みの方に後ほど詳細をお知らせすることになっています。
 よろしくお願いします。

 ヨソサマのイベント

  林哲夫作品展 
「やっぱり、本  Les Livres, Enfin!」

711日(土)~22日(水) メリーゴーランド KYOTO

11001900(最終日1700) 木曜定休日


 



(平野)

2015年6月30日火曜日

「本への偏愛」展より


  「本への偏愛 Partiality for Books」展より

 


林哲夫 「ローズ・ド・ジャヴァ書店」 「岩波文庫」 「ブラザンス公園にて」








 
 戸田勝久 壁面 「航海日誌」 「草枕」 「いつかの椅子」

既刊文庫に装幀 「猫町」(萩原朔太郎 岩波文庫) 「夢十夜」(夏目漱石 岩波文庫) 「魔法のお店」(荒俣宏 ちくま文庫) 「立原道造詩集」(岩波文庫) 「風立ちぬ・美しい村」(堀辰雄 新潮文庫)


 

 
WAKKKUN 「たっくさんのええ時間」
 
 



 
 小野原教子 「詩の永久運動」 観覧者も参加できる。折り紙をして、それに好きな言葉(小野原が印刷物から切り取った言葉を用意)を2枚選んで貼る。壁に貼ってあるのがそれら。私は、「ドラキュラ伯爵 お手伝いをします」というのを作りました。

(平野)

2015年6月28日日曜日

「海の本屋のはなし」出版記念展


  『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』出版記念展

ギャラリー島田 27日開幕
  本への偏愛 Partiality for Books
 
7月8日(水)まで
 
  卯月みゆき みをつくし料理帖 装画原画展 
 
7月2日(木)まで







 

 
 
 
 

 







 

 オープン記念トーク「海文堂書店を語る・本への愛を語る」で、卯月さんと髙田郁さんがお話してくださいました。

 海文堂書店の懐かしいお客さんたちとお会いできました。

(平野)
『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』(苦楽堂)先行販売。開幕初日にして、追加納品となりました。ありがとうございます。本はまだ私の手元にはなく、内容紹介は後日にします。トーク終了後、髙田郁さんと平野のサイン会をいたしました。当然髙田さんの方は行列ができ、私は「すぐに書きます」と呼び込み。

2015年6月25日木曜日

ぼくらの民主主義なんだぜ


  高橋源一郎 『ぼくらの民主主義なんだぜ』 朝日新書 780円+税

《質問にろくな答へをしない人早く質問しろよとやじる》(熊谷市 内野修)

「朝日新聞」朝刊(2015622日)の「歌壇」に入選した歌だ。
「ろくな答へ」をせず「やじる」その人は、自分は民主主義を実践している、と思っている。

 高橋は小説家、20114月から「朝日新聞」の「論壇時評」を担当、政治・社会問題を論じる文章を読み、整理して、伝えている。雑誌論文だけではなく、本やネット掲載の文章も取り上げる。
 第1回は東日本大震災から1ヵ月半後、「ことばもまた『復興』されなければならない」と題して、原発の放射能から「疎開」する母親たちのことから書き始める。母親たちは団体で行動しているのではない。

《――情報を鵜呑みにすることなく、自分の「身の丈」に従って取捨選択し、行動している》。

3.11」を「敗戦」にたとえる人がいる。「敗戦」なら「復興」をめざせばいいのだが、高橋は、自分たちは「戦中」にいるのではないか、「戦争」をしているのではないかと感じる。「論壇」では、「復興」の困難さ、「原発」収拾の道のり、「原発推進」と「反原発」などが議論されるが、未来は見えない。「震災後」を説明してくれることばが「論壇」にない。
 高橋は「論壇」以外のことばとして、城南信用金庫理事長の「脱原発宣言」をあげる。「安心できる地域社会」、「理想があり哲学がある企業」、それに「国策は歪められたものだった」というメッセージに注目する。
 高橋は政治的問題を考えようとしてこなかったと自戒する。

《そんな問題こそ、わたしたち自身が責任を持って関与するしかない、という発言を一企業が、その「身の丈」を超えずに、してみせること。そこに、わたしたちは「新しい公共性」への道を見たいと思った。》

 冒頭の政治家には政治家の「民主主義」がある。わたしたちはわたしたちのことばで「民主主義」を作らなければならない。

《壊滅した町並みだけではなく、人びとを繋ぐ「ことば」もまた「復興」されなければならないのである。》

 高橋は東日本大震災後の日本が、「かつて一度も体験したことのない未知の混乱に入りこんでいったように見えた」。毎回「手探りするように」書いた。

《大きな声、大きな音が、この社会に響いていた。だからこそ、可能な限り耳を澄まし、小さな声や音を聞きとろうと努めた。もう若々しくはなくなったのかもしれないけれど、できるだけ、自分の感受性を開き、微細な電波をキャッチしようと思った。》

政治家や「エライ人」に「民主主義」を丸投げしていてはいけない。
「ぼくらの民主主義なんだぜ~!」

(平野)
 7月5日(日)神保町の東京堂書店で、『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』(苦楽堂)出版記念イベントを開催します。http://www.tokyodoshoten.co.jp/blog/?p=8458
 ご都合よろしければいらしてください。

2015年6月22日月曜日

海の本屋のはなし ポストカード


   平野義昌『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』 苦楽堂 

装幀・原拓郎

 7月上旬予定 1900円+税

 苦楽堂が作ってくれたポストカード(非売品)。

 


 ギャラリー島田の通信「INFORMATION」7月号
 
 

 詳細はこちらを。


 本を持ったオヤジは私、林哲夫が『本屋の眼』で描いてくれた。本を「売る人」だった。
(平野)

2015年6月21日日曜日

本屋になりたい


  宇田智子 『本屋になりたい  この島の本を売る』 
ちくまプリマー新書 820円+税  高野文子[絵]
 

 著者はジュンク堂書店池袋本店勤務時代に沖縄本の魅力に引かれ、「沖縄の本を沖縄で売ったら面白いだろうな」と考えた。那覇店開設時に希望して異動し、沖縄本コーナーを担当したが、2011年退職。那覇市の公設市場近くの古本屋を引き継ぎ、「市場の古本屋ウララ」を開業した。店内1.5坪、路上に棚を出して計3坪という規模。

《――独自の歴史、豊かな自然と文化、地元に密着した狭くも深い本の世界にすっかり魅せられながら、絶版になった本や限定販売の本の多さに、新刊書店の限界を感じていました。古本屋なら、なんでも置ける。そして市場なら、わざわざ本屋に来ない人にも沖縄本を見てもらえる。市場で沖縄の本を売るという思いつきにワクワクしました。》

序章 古本屋、始めました
一章 本を仕入れる
二章 本を売る
三章 古本屋のバックヤード
四章 店番中のひとりごと
五章 町の本を町で売る

 大書店を辞め小さな古本屋を始める、それも故郷から遠く離れた場所で。古本屋で「生計を立てる」ことができるかどうかが大きな不安だった。

《いま、私の店は沖縄の本に支えられて成り立っています。売上でも、気持ちの面でも。地元の本を地元で売る、という希望が叶えられているからです。通りかかった人が、
「沖縄の本がこんなにあるなんて知りませんでした」
 と言って買ってくれたとき、ここで本屋をやっていてよかったと感じます。》

 著者は好きな土地で好きな本を集めた。彼女はそこに集まる人に本を売って、それで暮らしていける。「いま目のまえにいる人に何かを伝えようとする本を、手渡す」仕事をしている。

(平野)