2024年12月1日日曜日

『モダニズム出版社の探検』余話

11.24 「朝日俳壇」より。

〈晩年や本を旅する芭蕉の忌 (愛知県阿久比町)新美英紀〉

〈小春日やはらぺこあおむし読む夫 (大阪市)藤田富美恵〉

〈古書街に探す青春枯葉(かれは)舞ふ (北本市)萩原行博〉

11.25 「朝日新聞」夕刊、「伝説のジャンプ」記事。東日本大震災後、仙台市の個人書店・塩川書店五橋店がお客さんからもらった「週刊少年ジャンプ」の最新号を子どもたちに読ませてあげようと「少年ジャンプ読めます!!」の貼り紙を掲げる。物流が止まり、いつものマンガを読めずにいた子どもたち。順番に読むことができた。週刊誌はボロボロになった。震災から13年。今年831日、残念ながら塩川書店は閉店する。その最後の日の動画〈「伝説のジャンプ」が生まれた本屋 最後の日〉、YouTubeでご覧いただける。

11.29 孫動画着。姉編、夕暮れの公園で逆上がり練習、できたー! 妹編はディズニーアニメのプリンセスのマネ。歌いながら歩く、姉が茶々入れて高い声で歌う。ヂヂババちゃんりん、大笑い。

11.30 早起きして臨時仕事。湊川神社に巳年絵馬登場。

 

 高橋輝次 『「モダニズム出版社の探検」余話』 著者出版 頒価1300



 先日紹介した『戦前モダニズム出版社探検』補遺。高橋は原稿校生中、校了の後も探索を続けた。「タカハシがテルツグする」は終わらない。著書刊行よりこの冊子が先に完成。

種村季弘の東大新聞時代、亀山巌のエッセイ集、ラリー・シーモン(無声映画時代のアメリカの俳優、谷崎潤一郎や稲垣足穂らが注目した)のこと、「椎の木」のことなど。

それらに加えて、高橋の探索テーマ、文才のある俳優の本(大友柳太朗、松村達雄)紹介、神戸文学史の一端も。

(平野)