3.8 「朝日歌壇」より。
〈日常を飛び出すことが旅ならば本屋巡りも寄り道も旅 (佐伯市)川西敦子〉
富山市松田家慶事続報の歌あり。
3.9 大狸教授から封書、神戸市立中央図書館の「KOBEの本棚 111号」と教授執筆の英文学者研究小論コピー。いつも貴重な資料を送ってくださる。
「NR出版会 新刊重版情報」599号。連載「本を届ける仕事」は東京都中野区の〈はた書店、秦一茂さん 「野方の街で本屋を開いて四五年」〉。西武新宿線野方駅徒歩1分。1階に雑誌、一般書、児童書。2階に文庫と人文・社会科学書。
〈最近は、世界や人を知る基礎的な文庫を読む層が薄くなってきていると思います。今までのような街の本屋を今これから始めて商売として成り立たせるのは難しいと思うけれど、本が好きな人たちが本屋で食べていける仕組みができるならばいいなと思います。/本好きなお客さんは、何かしら会話をすることも求めて本屋に来ているところがあると思います。一風変わった店主のいる街の本屋も、もう少しの間は役に立つかもしれません。〉
3.10 「朝日新聞」神戸版に〈島田誠メモリアル展〉(ギャラリー島田)紹介記事。「被災者へエール 芸術発信の軌跡」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7cb220987dbf5f31e6f3c9815d4c33fad518f4b
3.11 東日本大震災から15年。仕事一段落して、14:46管理人室で黙禱。
仙台のイラストレーター・佐藤ジュンコさん(震災時ジュンク堂書店仙台ロフト店勤務)「あの日から続いている道を、これからも歩いていく」。岩波書店Webマガジン「たねをまく」より。
https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/9497
KOBE BOOK FAIR & MARKET
2026.3.14~15 神戸ファッションマート アトリウムプラザ[六甲アイランド]
https://event.city.kobe.lg.jp/event/6J7KXEjoD3Q222z78Hkd
『本に狂う 草森紳一ベストエッセイ』 平山周吉編 ちくま文庫 1100円+税
草森紳一(1938~2008年)、編集者、評論家。ジャンルが広く著書多数。中国文学、芸術、マンガ、写真、デザイン、ファッション……、執筆テーマが100を超え、それらがライフワークとなって、資料・蔵書も膨大になる。
〈私は本が好きである。どうしようもなく好きである。中国流にいえば書痴である。読む楽しみにまして「本」が好きである。/したがって私は本屋が好きである。小学生のころプロ野球の選手になりたいと思ったが、同時に本屋さんにもなりたいと思った。〉
〈小さいころ自分の本を人に触られるのが無類に嫌いであった。私の留守の間に、無断でだれかが本をもちだしたりすれば、一日中、機嫌が直らないほどであった。(後略)〉
本はタイミング次第で買い損ねる、口惜しい。掘り出し物といえなくても、大きな袋をかかえて帰る。
〈重い本というものは買ったということだけで、豊かな気分を味わわせてくれる。買うということは、たとえ読まなくても、読むことになる。つん読は笑うべきではない。〉
〈本には、「めくり読み」の喜びがある。「めくるだけ」。私は、いくら多読だといっても、読んでいない蔵書のほうが、はるかに多い。ただ「めくるだけ」の喜びだけは、一冊残らず、どの本からも味わっている。〉
書き続け、読み続け、本に埋もれた人。亡くなった時のこと。編集者が連絡取れず、自宅を訪問したところ、蔵書の山の中から遺体を発見した。死後10日ほど経っていた模様。蔵書6万冊超は故郷十勝の廃校教室と自宅「書庫」、帯広大谷短大「草森紳一記念資料室」に収められている。
(平野)




