10.30 「朝日新聞」朝刊の一面、〈本の発売 大都市も1日後?〉。
取次会社が来年4月から首都圏と同日発売だった近畿圏での書籍・雑誌を一日遅らせることを提案。遠隔地はさらに遅れることになる。輸送コスト大幅アップが必至のため。読書週間なのに寂しいニュース。同紙夕刊コラム「素粒子」、作家・評論家の著作を紹介しながら、出版業界、読書をとりまく問題点を取り上げる。
10.31 孫たちに会うため上京。
集合前にヂヂイは渋谷区立松涛美術館「路上、お邪魔ですか?」。「路上観察学会」創設40周年にあたる。〈本展は、現代美術から歴史的資料、公園の遊具や銭湯、大道芸までをも紹介しながら、路上は誰のものか? をキーワードに、過去の実践から現代の都市に対する批評的なアプローチまでをたどりながら路上の公共性を探ります。(後略)〉
孫(姉)の誕生会を兼ねてランチ。親戚サッコちゃんも来てくれたけれど、孫(姉)体調不良で早めに解散。
11.1 サッコちゃん、家人と六本木の国立新美術館「ルーヴル美術館展 ルネサンス」。昼食後、解散してヂヂイは神保町の「神田古本まつり」。古書マニアには宝のお山でしょうが、ヂヂイは探しあてられず。一巡りして東京堂書店、目当ての本あり。
11.2 神田明神参拝してNR出版会事務局訪問。クラさん、ヤスさんとランチ、2年ぶり。出版人の訃報や引退の話を聞く。おみやげいただいて、帰路に。
『絵本がはじまる 松居直・ともにあそびに』 福音館書店編集部編 福音館書店 1500円+税
福音館書店の編集者、経営者、松居直(まつい・ただし 1926~2022年)生誕100年記念。帯のメガネの人物は、1972年「こどものとも」200号記念で配布した堀内誠一「こどものとものあゆみ」の「まついくん」。
松居は京都府出身、1952年同志社大学卒業。ガールフレンド(後の妻)の実家である金沢の書店・福音館書店に入社。小辞典を出版していたが、本職の編集者はおらず、松居が専任となる。印刷会社の人に教えてもらいながら独学。1年後、出版部門独立、松居は東京に出る。
多くの人が知る絵本を世に送り出したが、スタートは「小辞典」と雑誌「母の友」。1956年4月、月刊絵本「こどものとも」創刊。2万部発行し、75%返品というものだった。岩波書店の編集者・いぬいとみこ、児童文学の石井桃子、平凡社の瀬田貞二はじめ、後の児童文学界の中心人物たちと出会い、新しい子どものための文学・絵本作りを目指す。
〈絵本は作者のものであるよりも、読み手のものなのです。絵本が心に残っているときは、読み手の声とことば、そして共にした楽しみが残っていて、その歓びは生涯失われることがありません。/絵本の大切な意味は、聴き手と読み手とが〝共に居る〟という体験です。人と人が共に居て、歓びの時間と空間を共にするとき、最良の人間関係、人と人とのしっかりした絆が生まれます。〉
(平野)