10.11 午後、大阪難波。出版学会のインタビューを受ける。午前中はジュンク堂書店の哲学者フクさん、午後は日本史オカさん。前日の工藤さんから続くジュンク堂重鎮出場のはずが、オカさんの代打が引退ヂヂイで申し訳ない。普通、断わる。でもね、浮世の義理、書店員時代のつながり、というのがある。出版学会の皆さんのご苦労・努力に少しでも応えたい。事前に大まかな質問事項を用意してくださったので、あれこれ記憶をさらっておいたものの、やっぱり耄碌ヂヂイ。勤めた三書店のこと、新米時代から引退までのこと、同僚や上司たちのこと、阪神淡路大震災、神戸の書店地図など、わからんことはわからん、で通す。
終了後はジュンク堂書店難波店見学。棚移動作業しながらの営業。梅田に移動して、出版社・書店の人たちも集まって懇親会。フクさんのジュンク堂裏話を少し拝聴できた。インタビュー中も「オフレコ」指定あったそう。
出版学会の皆さん、ありがとうございます、お疲れさまでした。
「朝日歌壇」より。
〈猛暑にもゲリラ豪雨にも耐えぬいてひたすら本読む金次郎かな (魚沼市)桑原ひろ子〉
〈死ぬまでに読みたい本に囲まれて息苦しくも豊かな余生 (大阪市)渡辺たかき〉
10.12 家人と京都大谷本廟墓参。観光客は相変わらず大勢。人気観光場所周辺道路は渋滞。南座の前を通ったら、開演を待つお客さん混雑、外国人多数。市川團十郎の公演。私らはいつもの散歩コースと買い物。商店街もデパートもツアーの団体がたくさん。
前日のインタビューで言い忘れたこと、言葉にしきれなかったことを担当エノさんにメール。
10.15 通勤電車内読書「熱風
GHIBLI」10月号(スタジオジブリ)、特集は「保育園の今」。元プロ野球選手が60歳を過ぎてから保育士になり、活躍中。
10.17 午前中、JR大阪駅の大阪ステーションシティ5階広場で開催の「第2回 読の市」。大小の書店、古書店出店。ステージでは書店主、書店員、作家らがトーク。ヂヂイの目当ては旧知の書店員さん(現在は書店主)のトークで、元同僚の赤ヘルが聞き手になっている。購入本は、『ノアの50年』(ぽかん編集室、2025年)と『小野十三郎詩集』(思潮社、1980年初版、85年第2刷)。
阪神百貨店で食品買って帰る。阪神電車は虎組応援のファンで満員。
高橋輝次 『古本つれづれ日録 二〇二五年一月~二〇二六年七月』 自費出版 頒価1600円
古書愛好家。探書・蒐集の話をⅩで発表しておられる。本書はそのまとめ。献本くださった。ありがとうございます。
古書の興味はモダニズム、詩歌、出版史や編集者の仕事など。なじみの古書店、遠方のお店の古書目録、古書仲間、自身の編集者時代のこと、紙の本愛がいっぱい。意外な人の意外な本(芸能人の歌集など)も紹介。と思えば、好きな女優さんお話、「○○さんのファンです!」。彼女の映画評の文才に触れているが、本の話なし。お茶目な一面。
著書で毎回探書の過程を追記、附記、補記などと連ねていくのだが、今回はおとなしめ。
フリー編集者としての仕事もたくさんあり、「誤植・校正」のテーマでアンソロジーを編集している。そのなかで紹介した誤植の被害者が最近の読書で判明したそうだ。作家・中村真一郎のエッセイに出てくる話。恩師のK先生の翻訳本のあとがきに出版が遅れた理由として、「筆者の個人的情事から~」と記載。もちろん「事情」の間違い。元国書刊行会編集者・礒崎純一『幻想文学偉人列伝』(筑摩書房)に、フランス文学者・田辺貞之助の言として同じ話があり、K先生の実名がわかる。
(平野)