6.1 みずのわ出版社主、ギャラリー島田スタッフさんと出版記念展覧会打ち合わせ。ボケボケヂヂイをお神輿の乗せてくださる。それにしても未だに原稿ミスが見つかる状態。大丈夫か?
米騒動は人気政治家の素早い行動で一段落しそうだけれど、今後どうなるのか。古古米や古古古米が安い、美味い・不味い、よりも、買いたい時に安定した価格でお米を手に入れられるかどうか。食糧自給こそ安全安心。
古本市で買大佛は鎌倉在住。った本、『大佛次郎 敗戦日記』(草思社、1995年)。昭和19年9月から翌年10月まで。敗戦間近、ここにも米軍機が頻繁に襲来。食事、酒類、物価、戦局、文壇仲間・記者との交友など、日常生活を詳しく記録した。新聞雑誌の連載仕事に忙しく、ロシア文学やフランス語の原書を繙き、たびたび上京や講演旅行など。近所の人たちがこまごまと生活の支援をしてくれ、食料もお酒もそれほど不自由しない。鎌倉文士たちが蔵書を持ち寄り「鎌倉文庫」で本を貸し出し、人気。文人たちはよく飲む。壮年も兵隊にとられ、高齢者は「義勇隊」として勤労奉仕。大佛は空襲を恐れ、大事な書物を疎開させたり、防空壕に埋めたり。
〈八月十五日 晴。朝、正午に陛下自ら放送せられると予告。(中略)予告せられたる十二時のニュウス、君ヶ代の吹奏あり主上親(みずか)らの大詔放送、次いでポツダムの提議、カイロ会談の諸条件を公表す。台湾も満洲も朝鮮も奪われ、暫くなりとも敵軍の本土の支配を許すなり。覚悟しおりしことなるもそこまでの感切なるものあり。世間は全くの不意打のことなりしが如し。人に依りては全く反対のよき放送を期待しありしと夕方豆腐屋篠崎来たりて語る。(後略)〉
敗戦後の政治、軍部はごたごた、ぐじゃぐじゃ。8月17日東久邇内閣成立、9月3日大佛は内閣参与に就任するが、10月5日に内閣総辞職でお役御免。大佛は相変わらず新聞雑誌に執筆。鎌倉文庫で出版の話も。市民たちは冷静。食うこと、生きることに必死。
6.3 長嶋茂雄さん逝去。ミスタープロ野球89歳旅立つ。
8月から購読新聞が土曜日の夕刊発行をやめるそう。これも人口減少社会の影響か。
古書組合事務所帰りの古本屋店主お二人に遭遇。拙著刊行に合わせてイベントを予定、というよりすでに決定。会場も予約ずみ、打つ手が早いけれど、私の都合はどうなのか。
本屋さんで乱歩特集の雑誌といしいひさいち。
6.5 花森書林に寄る。こちらでも記念イベントを考えてくださる。トークイベントよりも展示の提案。
6.8 「朝日歌壇」「朝日俳壇」より。
〈四度目の断捨離する手でそっとなで高橋和巳棚に戻しぬ (東京都)手塚洋子〉
〈天金の書が届きけり夏安居(あんご) (東京都世田谷区)松木長勝〉
先月孫に会いに行った帰りに眼鏡紛失。一代前のは壊れて、その前の古いのを使っている。やっと新しく買う。
(平野)