2025年10月5日日曜日

植民地時代の古本屋たち

9.30 朝は寒いくらいの温度。あわてて長袖を出す。昼間はまだ暑い。

 午前図書館。午後買い物。本屋さんで先日の万引き騒ぎの話を聴きたいと思うけれど、ヒマそうな人がいない。ギリギリの人員で回しているのでしょうが、それも万引きの誘因では?

10.2 花森書林に雑貨や絵本を持って行く。自分の本も整理しないといけないのだが、腰が重い。

10.3 勤務マンションは高齢の方が大半。働くヂヂイも高齢者ながら、まだ若手。そういえば落語でも同年輩の師匠が同じことをしゃべっていた。

 沖田信悦(しんえつ)『植民地時代の古本屋たち 樺太・朝鮮・台湾・満洲・中華民国――空白の庶民史』(寿郎社、2007年)。著者は当時船橋市の古書店「鷹山堂(ようざんどう)」店主。本書他、昭和戦前戦後の古書店資料をまとめ、出版している。

先日紹介した『帝国の書店』関連で図書館から借りた。内地・外地間の書物の往来、仲立ちをした古書店にスポットを当てる。本・古書店・お客の緊密な関係が明らかになる。

神戸の名物店主・故黒木正男の満洲ソ連軍進駐後経験が『帝国の書店』で紹介されているが、沖田本でも古書状況が引用されている。両書とも黒木の同じ文章からだ。

『帝国の書店』は、財産を処分する日本人を真似て黒木が路上で「にわか古書店」を始めたところ。大衆物を並べたが売れず、蔵書の岩波出版物を置くと「きれいに皆売れてしまつた」。客はすべて満洲人。岩波をはじめ「良書払底」の時代だった。

黒木原文は戦後古書組合の機関誌に発表したもの。黒木の詳しい経歴は不明。満洲在住時は愛書家として買い手の立場。戦後広島で古書店開業、1950(昭和25)年神戸に移転。

 


10.4 ローカル話題。三宮と元町の境界争い、綱引きで決着。元町勝利で、境界線は「京町筋」となった。戦とか住民訴訟ではありません。平和な街起こしイベント。

一政党の代表者選び、メディアが長期間報道してうんざりする。ヂヂイは投票権ないけれど、結果は最悪だと思う。

(平野)