2025年8月21日木曜日

ダメ男小説傑作選

8.17 北区鈴蘭台で開催、神戸市の文化振興事業「みんなの本屋講座」キックオフイベントにアリス福岡と一緒に登壇。海文堂元バイト君キタさん(有名書店店長で出版社主宰)企画にお呼びいただく。本屋開業を志す方に向けてのイベントなのに、敗退ヂヂイ二人を起用するとは、「お主もワルよの~」。私の新刊本紹介も考えてくださっている。感謝です。午前中の開催なのに会場ほぼ満員。本好きの方々は多い、けれど本屋は衰退。

ヂヂイ二人はキタさんの差配で、海文堂のこと、本屋さん減少について思うことなどをしゃべり、無事終了。

本イベント関係者(ブックカフェ、私設図書館など本による街の活性化を実践している方々)、図書館の皆さん、神戸市職員さん他関係者皆さんにお世話になりました。懐かしい海文堂のお客さんや業界新聞の記者さん、飲み仲間イチさん・のの様も来てくださった。ありがとさん。

8.18 勤務のマンション、私の勤務時間前に工事で出た産業廃棄物を管理人室に仮置き(触れるな、捨てるな、後日回収、のメモ)。会社の危険物扱いに怒り、厳重抗議。

8.19 本屋さん。近代出版流通史、文人の日記、コミック、変な組み合わせ。コミックのおまけにキャラクターのステッカーもらったけど、あげる人いない。

8.20 本日夏期休日取得。BIG ISSUE509、特集〈走れ! ローカル鉄道〉。このところ家人が遠出した時など販売員さをお見かけしたら買ってくれていた。私が元町駅前で購入するのは久しぶり。

 午後、会社の工事担当者から廃棄物処理について謝罪の電話。ただ廃棄物の仮置き場は他に適当な場所がなければ管理人室も選択肢としてあり得る、とのこと。それでも「拒否」の意志は伝える。

 夕刻自宅ポストに拙著印刷ゲラあり。メモないし連絡もない。これを持っている人は限られる。返却してもらうものでもないと思うが、暑い中わざわざ我が家を探して戻してくれたのか?

 読書は、『ダメ男小説傑作選』(鹿美社編、発行)。日本近代小説の「ダメ男」たちを集めたアンソロジー。モラハラ、セクハラ、DV、浮気、怠惰、犯罪、アル中、ヤク中……。封建制度を引きずり、家族に甘え、欲望に溺れる男共。あかんたれ、あまえた、ボンボンならまだ笑いですまされるかもしれないが、「病」の領域になると読んでいて胸が悪くなる。「ダメ男」は「近代の宿命」なのか。

 田山花袋「少女病」、葛西善蔵「子をつれて」、坂口安吾「いずこへ」、太宰治「ヴィヨンの妻」、西村賢太「柩に跨がる」など16篇。


 

(平野)ヂヂイも「ダメ男」を自負。