2026年1月4日日曜日

南蛮幻想

1.3 朝、三宮から元町、デパート買い物。

午後、新開地喜楽館、初笑い。私生活はお笑いだらけですけど。林家勘左「道具屋」、月亭遊真「初天神」、桂雀太「代書屋」、辻笙 立体紙切り、露の都「ハルちゃん」、桂米之助「ふぐ鍋」、林家染吉「猫の茶碗」、桂米團治「掛け取り」。噺はダイジェスト版ながら皆さん熱演。楽しく面白く。色物の「立体紙切り」は動物など切った作品をさらに折って立体的に仕上げる。お見事。終演後、振る舞い酒あり、お土産菓子あり。

大喜楽ひょっとこお多福初笑い

「午」つながりで「馬」、平野威馬雄の本。

『南蛮幻想』 絵=川上澄生 文=平野威馬雄 濤書房 1975



川上澄生(18951972の南蛮情緒の木版画に平野威馬雄(19001986が詩文を添える。

「阿蘭陀正月」



 陰暦の時代。長崎出島は太陽暦の正月。

〈阿蘭陀正月は、長崎出嶋がわきに湧く、にぎやかな數日だった。鑑札ラシャメンだの、丸山の女郎たちもポルトガルの赤い葡萄酒に浮かれて、鶴の枕の歌など唄って阿蘭陀屋敷の夜を華やかに彩った。(後略)〉

 馬にちなんで「馬のない馬車」というお題を紹介。明治42年、在米日本人会が皇太子に最新の自動車を献呈。馬車そっくりの車体。試運転を見物していた老婆が「馬のない馬車が来た」と見とれた。お婆さんは自動車が進んできても突っ立ったまま。自動車がハンドル切ってお濠の土手に乗り上げた。

〈のち、かくと復命せしに、あわれなるかなこの自動車は、『そのような危うきものは御召料にはならぬ』と、空しく倉庫の中に放りこまれてしまったという。〉

(平野)