2020年7月11日土曜日

色ざんげ


7.4 雨が降ります、雨が降る。
 今年神戸はその程度だが、一昨年灘区山手で土砂崩れが起きた。集中豪雨、毎年どこかで大きな災害が発生する。
 
 図書館、神戸ふるさと文庫コーナーで「宇野千代」調べ。千代が東郷青児と同居中、彼の話をもとにした作品「色ざんげ」。主人公が若い新婚の妻(彼は前妻とも若い恋人とも別れたばかり、妻にも恋人がいた)を探しに、神戸に来る。「諏訪山ホテル」が出てくる(実在しないが、モデルはあるのだろう)。兵庫・神戸文学史や文学散歩の本で「色ざんげ」に触れているのは宮崎修二朗『環状彷徨』(コーべブックス)くらい。「ふるさと文庫」にはこの作品(講談社版『現代文學全集71 宇野千代・岡本かの子』に収録)を置いてある。本書は館内閲覧のみなので、書庫から『宇野千代全集 第三巻』(中央公論社、1978年)を借りる。月報に東郷が寄稿。

「色ざんげ」が東郷の体験を参考にしていると言っても小説。でもね、彼の女関係はハチャメチャ、である。千代が彼と接触したのは、新聞連載小説に情死場面を書くための取材なのだが、すぐに惹かれあう。

 


ヂヂバカちゃんりん、孫の自己流ストリートダンス動画で和む。散歩中、突然踊りだしたらしい。ご陽気。

 7.9 今週は休みが1日あって労働日が少ないのだけど、臨時で明石西部のマンション勤務。遠いうえに出勤時間が早い。物件ごとに契約が違う。いつものマンションより大きく新しい。仕事は午前中のみで終了。
 帰宅してギャラリー島田のDM発送。いよいよギャラリー企画展再開。詳細は下記。今日もおみやげあり、スタッフさんの自家栽培トマト。
 家に戻ったら、ちょうど孫からLINE電話。外から帰ったら手洗いせよと指令。きっと自分も母親に言われているのだろう。ヂヂ、もちろん従う。

 本は、桂米朝『上方落語ノート 第三集』(岩波現代文庫)。「上方芸能」連載、単行本初版は1991年、青蛙房より。
 古い寄席プログラムなどの資料から、先輩芸人の記録や自身の記憶を語る。昔の芸を現代に繋げるか、活かせるか、自分の芸を磨きつつ、考え、実践してきた。同時に自らの老いを悟り、大作上演断念を告白する。「もはや新しい感性を盛り込んでいくことは難しい」と。米朝65歳頃の決意、潔し。


 よそ様のイベント

 ギャラリー島田特別企画展 未来圏から! 

 


7.18(土)~8.19(水) 11001800 金曜日休廊

詳細はギャラリー島田サイト。


(平野)