2024年11月12日火曜日

昭和問答

11.2 横浜、東京目指して出発。車内の友は『断腸亭日乗(二)』。新横浜駅手前で中国地方集中豪雨のため新幹線しばらく運休。東京駅折り返しの列車が動けないので全部停止。結局40分ほど遅れて品川駅着、山手線で東京駅。

 家人の従姉の孫が通う大学の文化祭見学。従姉の娘(従姪=じゅうてつ、というそう)夫婦と一緒だが、肝心の大学生(従姉の孫)はバイト勤務でいない。解散後、神保町の古本まつりを回遊。本は買わず。

11.3 日枝神社参拝、七五三のお参りで大賑わい。孫姉の誕生パーティー、家族集合。従姪家族も含め合計9名(孫パパ風邪欠席)。

11.4 家人買い物、ヂヂは上野「田中一村展」。午後家人と待ち合わせて横浜の娘宅。

11.5 本日も別行動。家人は墓参り、ヂヂは「英一蝶展」。恒例の神田明神参拝。湯島天神に足を伸ばし、途中の妻戀神社お参り。これも恒例、NR出版会事務局・くらら嬢、新泉社・安さんとランチ。東京駅で家人と合流して帰神。

 帰宅して新聞ザーッと。

「朝日歌壇」(11.3)より。

〈映画館とバス停と書肆(しょし)この町を出でし若きらとともに消えたり(観音寺市)篠原俊則〉

11.6 よその国の選挙。再びあの人がトップに立つ。分断、混乱、差別……、民主主義は時間がかかるし、理不尽なことも起こる。

11.10 「朝日俳壇」より。

〈バイブルも蔵書の一つ鰯雲(いわしぐも) (尾張旭市)古賀勇理央〉

 午前、みずのわ一徳と懇談。彼に苦労をかけた原稿、なんとか目星がつきそう。彼は富山の印刷所に向かう。

 午後、中央図書館。書店トークイベント開講前に進行役のキタダさんを訪ねる。大手書店の店長で出版社も主宰、著書や手がけた本を毎回贈ってくれる。イベントを知った時既に満席になっていた。ヂヂは挨拶のみで失礼し、本を借りて引き上げる。

 買い物がてら元町商店街で県知事選挙期日前投票。

 

 田中優子 松岡正剛 『昭和問答』 岩波新書 1120円+税



 江戸文化研究者と編集のプロの対話、『日本問答』『江戸問答』(共に岩波新書)に続く第三弾。

松岡 ……昭和って最初と最後が七日間しかないんだよね。昭和元年と昭和六四年。前半の「戦前」と後半の「戦後」に別れているけれど、前半の高揚は後半の挫折に巻きとられていった。そういう昭和を扱うには、こんな異様な時代を準備した明治も大正も見ておかないとね。江戸時代が一気に昭和化したわけではないんでね。

田中 ……『昭和問答』といっても、年号としての昭和(一九二六~一九八九年)の六四年間のみを対象にしようというんじゃない。金融恐慌から始まって満州事変、日中戦争、太平洋戦争、原爆投下、GHQ(連合国総司令部)による占領、高度経済成長といった昭和の出来事は、その因果の「因」が日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦とその後の好景気にあるのであって、昭和だけを切り離して考えることはできません。

 田中はこの「問答」でひきつづき語りたいこととして問題を3つあげる。

「私たちはなぜ競争から降りられないのか?」

「国にとっての独立・自立とは何か」

「人間にとっての自立とは何か」

 思索し、本を読み、書き、自分の言葉を見つけ、他者と語り合う。ふたりが読んできた本も紹介する。

 松岡は本書のあとがきを脱稿した直後に病状悪化し、急逝。ご冥福を祈る。

(平野)