■ 『竹中郁少年詩集 子ども闘牛士』 理論社 1984年初版 2001年2月第19刷
解説「竹中先生について」 足立巻一
竹中郁(1904~82)が生前まとめていた少年少女のための詩集、3回忌に供えられた。48年から竹中は「児童文化育成に後半生をささげる決心をし」(足立巻一)、月刊児童詩誌『きりん』を監修した。また、50年からは毎月子どもたちが詩を持ちよる「こども詩の会」で、一つ一つの詩を批評し、指導した。
竹のように
のびろ のびろ まっすぐ のびろ
こどもたちよ
竹のように のびろ
風をうけて さらさらと鳴れよ
日をうけて きらきらと光れよ
雨をうけたら じっとしてろ
雪がつもれば 一そうこらえろ
石をなげつけられたら
かちんとひびけ
ぐんぐん 根を張れ
土の中で その手とその手を
がんじがらめに握りあえ
竹 竹 竹 竹のように
のびろ
五月のみどりよ もえあがれ
(平野)
古書片岡で購入。片岡店主から季刊書評誌『足跡』第119号をいただいた。同誌はこの5月25日に創刊30年を迎える。
《……海文堂書店の中央カウンターで、27歳の店員・福岡宏泰さんと38歳の客・片岡喜彦との出会いから始まりました。2人はそれぞれに、それまでの職場を退職。再就職、再出発してすぐの出会いでした。(後略)》