■ 『ヒトハコ』創刊号
書肆ヒトハコ発行 ビレッジプレス発売 900円+税
特集 一箱古本市の楽しみ
「一箱古本市」は、2005年に南陀楼綾繁が呼びかけて東京・谷根千「不忍ブックストリートの一箱古本市」ではじまった。地域の店舗の軒先を借りて、一人一箱の古本を販売する一日だけの本屋さんごっこ。本好きたちによって全国各地に広がり、ブックイベントとして定着、地域おこしにも貢献している。参加をきっかけに古本屋さんになってしまった人もいる。
巻頭のことばより。
《一箱古本市のある町で、たくさんの本好きと出会って、彼らの活動や暮らしかたや考えを知りたいと思いました。そこには本の世界をもっと豊かにするヒントがあるかもしれない。5つの地域の編集者とともにつくる『ヒトハコ』は、「本と町と人」をつなぐ雑誌です。》
目次
【エッセイ】ホンバコ【特集】一箱古本市の楽しみ
【対談】アートブックターミナル東北 わたしの本づくり
熊本地震と本
本屋が訊く本屋のこと
一箱古本市徹底レポート 天神さんで一箱古本市〈京都府長岡京市〉
本で地域に何ができるか
……
南陀楼の編集後記から。
《誰に頼まれたわけでもないのですが、ずっと一箱古本市をテーマにした雑誌をつくらなければと思ってきました。「ココにこんなに面白い人たちがいるぞ!」というのを紹介したかったからであり、個人的には、これまでイベントのゲストとして招いてくれた各地の人たちへの恩返しでもありました。(中略)読書はきわめて個人的な体験です。その一方で、個人の本と共有される本。その両方を、この雑誌では扱っていきます。(後略)》本誌は「一箱古本市」だけを紹介しているのではない。個人的な営み・楽しみである「読書」を追求しながら、面白いと思った本を他の人にも知らせる、本を媒介にして人と人をつなぐ。紙の本の役割と可能性を広げていく。
■ 第11回 天神さんで一箱古本市
11月19日(土) 京都府長岡京市 長岡天満宮参道
http://suirenndou.exblog.jp/i7/