2020年10月29日木曜日

藝術のパトロン

 10.24 家人と映画、「みをつくし料理帖」。原作小説、過去のテレビドラマも見ているが、やっぱり泣かされる。映画館は全席販売開始で、結構な入り。大人気のアニメには及ばぬでしょうが、年配者はこちら。

10.25 ブログ「四谷書房日録」に神保町ブックフリマ開催のニュースあり。詳細はこちらを。

https://jinbochobf.wordpress.com/

 

 10.27 ギャラリー島田DM作業、毎年11末から12恒例の「石井一男展」と「須飼秀和展」などの案内。1年は早い。島田誠社長の本も近々刊行。詳細は改めてお知らせ。

 10.28 勤務のマンション居住者さんから卒寿記念出版本をいただく。囲碁と俳句。私はチンプンカンプン。親しく声をかけてくださり、ありがたい。

  読みかけで放置していた本を〈積ん読・置い読〉から引っ張り出す。

 矢代幸雄 『藝術のパトロン 松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション』

中公文庫 2019年 

初版は1958年新潮社より。

矢代(18901975年)は美術史家、20代で東京美術学校の美術史教授。ヨーロッパ留学中に松方幸次郎の「コレクション」蒐集に協力し、戦後の返還にも尽力した。

パトロンたちは「芸術の愛護者」。蒐集は金持ちの道楽ではない。皆さん人格高潔。「将来の芸術を益々見事に開花させ、人類の平和と歓びを増進さす」など功績は大きい。原は日本古美術、大原は倉敷大原美術館、福島は20世紀初めのフランス美術。大原以外は散逸してしまった。



(平野)