2021年4月13日火曜日

高瀬庄左衛門御留書

 4.12 台所工事進行中。仕事は休みもらった。隣の狭い部屋、必要なものを坐って手の届く所に置いてある。もし万一、私一人の生活になったら日常はこうなるのだろう。きっとテーブルの下に万年床。

 本日孫幼稚園入園式。でもね、家庭の事情でしばらく休まなければいけない。残念だろうけど、その分ヂヂババと遊ぼう。

 


 砂原浩太朗 『高瀬庄左衛門御留書』 講談社 1700円+税

「たかせしょうざえもん おとどめがき」。著者は1969年神戸生まれ。

 庄左衛門は神山藩の下級武士、郡方。息子も同役だが、見回り中に事故死。息子の嫁とその弟と絵を描きながら、勤めを続ける。誠実に倹しく過ごす。彼の周りに年齢かかわりなく人が集まり繋がる。上層部の政争に巻き込まれ窮地に陥る。助け支えるのは家族と人脈。息子の死の真相も判明し、剣友と闘うことに。嫁は江戸勤めとなり去るが、新旧の使用人に加え、新しい家族が増えそう。

 第1章のみ「小説現代」掲載、他は書き下ろし。シリーズ第1弾、とあるのでこれから楽しみ。

(平野)