2023年10月31日火曜日

東海道パノラマ遊歩

10.23 昔奇術のゼンジー北京が金魚鉢(水・金魚入り)を持って前転した。水こぼれず金魚飛び出さず。拍手。ヂヂは仕事中にバケツ(水入り)持っていて躓いた。とっさにバケツを床に置いて身体一回転、水少しこぼれた。よくぞぶちまけなかった、ずぶぬれにならなかった。足腰弱っている。拍手なし。ケガなしで幸い。

10.25 元町原稿「西村旅館」関連でフィリピン戦犯を取り上げた。「朝日新聞」(10.25)に戦犯恩赦に奔走した歌手・渡辺はま子の記事。はま子は戦争中に中国各地の軍を慰問。戦争終結時も中国にいて、一時捕虜生活を送った。帰国してフィリピン戦犯問題を知り、彼らと交流。彼らが作った歌「ああモンテンルパの夜は更けて」をレコード化。日本社会に戦犯のことを広く知らせ、恩赦につながった。このたび劇団「横浜夢座」がはま子の半生を朗読劇にして、彼女の母校・捜真女学校(横浜市、そうしん)で公演。



10.26 図書館で「週刊朝日」バックナンバー。黒川博行「悪逆」最終話。単行本のラストが連載分とは違っていると新聞にあったので確かめる。

10.27 休暇取って横浜東京。いつもどおり神田明神、江戸見参の挨拶。銭形平次の碑。




神保町の古本まつりウロウロして、水道橋のバラ園(正式名は本郷給水所公苑)NRクララさんと散策。ランチ、新泉社・安さん合流。再度神保町、2冊だけ。



10.28 紀尾井町に家族集合して孫姉の誕生日お祝い、6歳。今回は家人の従姉妹の孫サキちゃん(お江戸の大学1生)も参加。電話で賑やかにしゃべる孫妹は実物ヂヂ・ババ・オジとサキちゃんに慣れず固まる。おみやげもらってようやく和む。長男別行動、7いっしょに神保町。

10.29 ヂヂは横浜神奈川文学館、「井伏鱒二展」。薬物依存の太宰を強制入院させた時の書簡など新発見の資料展示。近くの大佛次郎記念館も。




「朝日歌壇」より。

〈駅前の更地となりし古書店のはたきの親爺の今を思えり (観音寺市)篠原俊則〉

〈ひっそりと良寛揃ふ古書肆あり吟味しつつも四冊買ひぬ (沼田市)堤一巳〉

〈「唯生きてゐる」と記しし同年の荷風の日記に傍線を引く (東京都)豊万里〉

〈コミックの書架三連がダンボール二十八個となりて運ばる (大阪市)末永純三〉

「朝日俳壇」より。

〈毒茸だらけの図鑑愛読す (相模原市)井上裕実〉

 

 100年前の鳥瞰図で見る 東海道パノラマ遊歩』 

大和書房ビジュアルだいわ文庫 1000円+税

荻原魚雷著 パノラマ地図研究会編 鳥瞰図・清水吉康 


 

 100年前の鳥瞰図と現在の地図で東海道・中山道の道・宿場町と東海道本線・新幹線を見比べる。オールカラー。

電車で通り過ぎてしまう町町。荻原は中年になって街道散策にはまり、地図とコンパスを持ち宿場町・駅を歩く。

〈「地方なんてどこに行ってもチェーン店ばかり。ロードサイドの風景はどこも同じ」と思っている人は、ぜひ各地の旧街道を歩いてみてほしい。途中下車して歩くのもいい。一里塚や道標、常夜灯、その土地にちなんだ歌碑や句碑、浮世絵に描かれた風景など、古代から続く東西の道の痕跡は至るところに残っている。〉

 菱川師宣・歌川広重の浮世絵、吉田初三郎の鳥瞰図も掲載。

(平野)ヂヂは虫眼鏡で見なければならぬ。