3.20 実家に彼岸のお供え持参。
知人電話、ヂヂイにお悩み相談。それは相談者間違えてますよ、頼りにならんよ。
元町駅前の「BIG ISSUE」販売員さん交代のよう。499号購入。表紙とインタビューは絵本作家・ヨシタケシンスケ。自ら“怖がりで不安症”と語る。
〈生きづらさ、しんどさを抱えてきたからこそ「自分ならこう言ってもらえたら、少しは楽になれる」ことを、ヨシタケさんは描き続けてきた。絵本はヨシタケさんにとって「心の松葉杖」なのだ。〉
本屋さんで新刊、『ヨイヨワネ あおむけ&うつぶせBOX』(ちくま文庫、2冊セット付録付き)。「良い弱音」。「日々あったこと、思ったことを弱音とともにスケッチ」。
3.22 前回ブログ、拙著紹介で表紙写真の写真家名を誤記。いつものバカバカ。正しくは「安井仲治」です。訂正のうえ、お詫びします。
3.23 「朝日俳壇」より。
〈殺人へ頁(ページ)をめくる春夜かな (東京都中野区)吉田徹夫〉
「朝日歌壇」より。
〈バースディ女孫に贈る詩を求め半世紀ぶり書店立ち読み (一宮市)今出公志〉
〈書棚には高橋和巳の本ありて一途に読んだ大切な本 (別府市)藤内浩〉
〈滅びゆくもの美しやヴェネツィアの夜の灯(ともし)に「死者の書」を読む (蓮田市)石橋将男〉
ギャラリー島田DM発送作業手伝い。通信に早速拙著刊行予定記事を入れてくださっている。ありがとさん。
■ 脇田裕正 『春山行夫と戦時下のモダニズム 数・地理・文化』
小鳥遊書房 2700円+税
著者は慶應義塾大学、中央大学非常勤講師、比較文学研究。
春山行夫(1902~1994年)は詩人、文芸批評家、編集者。昭和戦前の思想・芸術運動「モダニズム」の代表的人物。モダニズムは、革新、前衛、科学、実験、技術、幸福、正義、反ファシズムである。
戦時下、多くの文化人同様、春山も日本文学報国会や大東亜文学者会議に加入、対外宣伝雑誌『FRONT』編集など戦争協力者とならざるを得なかった。しかしながら、春山の発言や活動を見ると、その思想・行動には「一貫して反精神論的で反非合理的な見解が見られる」。多くの作家・文化人たちは単純な愛国精神論を発表するだけ。春山は世界的視野で戦争を考え、精神論ではなく近代戦争の総力戦=物量のリアリズムを理解していた。合理的・客観的に分析し、農業生産や物流、植民地経営など具体的な提言をし、欧米の海洋文学から海・空の支配の重要性を主張する。エッセイでも、扇情的な言葉ではなく数字や風物誌を紹介して戦争を語る。『FRONT』は前衛的革新的デザインで知られる。
著者は言う。
「モダニズムを、たんなる流行現象として取り入れたのではなく、生き方として春山は構築したのである。たとえそのモダニズムがおかしなものと他人から思われようと気にしない精神の強さが春山にはあった」
春山を取り上げることは、
「戦時下の春山の軌跡を検証することは、私たちを支配している/いく時代の力に対して、いかに考え、いかに批判的に私たちは行動するのかを考えることでもある」
ヨーロッパで生まれたモダニズムの思想・運動は第一次世界大戦の惨劇の反省という意味があった。日本は国家として戦争敗北・悲劇を経験していなかった。
(平野)