2018年10月18日木曜日

神保町が好きだ!


 『神保町が好きだ! 2018』 
本の街・神保町を元気にする会 

 特集は「いま、出版社のPR誌はこんなにおもしろい!」。
 
 
 座談会「出版社のPR誌の歴史と現在」ほか、「図書」「書斎の窓」「青春と読書」「ちくま」「本の窓」編集者の話、それに平凡社のウエブマガジンも登場。

 出版社発行だけでなく、出版団体や本屋さんのものを含めたらどれくらいあるのか。研究者向け、書店員向け、図書館員向けもあるだろう。本冊子に一覧表がある。
 PR誌連載が本になることも多々ある。広告宣伝物ではない。

 PR誌の始まりは丸善の「学鐙」。丸善は明治12年には目録を作成、和洋書と文房具の月報も作っていたそう。店舗拡大し、読書人口、購入者増加。読者に新刊情報を伝えるため明治三〇年に「學の燈」創刊。昔は火偏の「燈」。「学びのともしび」。表紙の誌名の下に〝The Light of Knowlege〟とある。

……内田魯庵が初代編集長で、「學鐙」を単なるPR誌ではなくて、日本の文化に寄与し、世界の文化受容の窓口になる、社会や時代の鑑になるような雑誌にしていきたいということで、……〉(飯澤文夫明治大学史資料センター研究調査員)

飯澤さんは続けて、学・学ぶというのは単なる学問ではなく知識なのだ、と解説する。誌名の「燈」が「鐙」に変わったことについて、「鐙」は馬具のあぶみで、登竜門の意味がある。

……「学鐙」に掲載される、紹介されるというのは、登竜門なのだという自負ではないかと『丸善百年史』の資料編に中西敬二郎が書いています。誇り高い出版物であったのだと感じます。〉(飯澤)

 いつごろからPR誌と呼び始めたのか不明。私が書店員新米時代(1970年代後半)にはそう呼んでいたと記憶する。
 PRとは、パブリック・リレーションズと習った。「宣伝」とは明らかに異なる。

(平野)空犬さんのブログで紹介があったので、欲しい、読みたいと思っていたら、婿殿が入手して送ってくれた。ありがとう。
 私は直接購読2誌(月刊)、本屋さんでいただくのが4誌(月刊3、季刊1)ある。無料だと時々手に入らなくて購読が途切れてしまうこともある。仕方ない。