5.6 姉孫は自分で電話してきておいて、ひとり離れて絵本を読む。主に妹孫が画面に映る。妹が姉に近寄っていく。姉は絵本を読んであげる。なかよしこよしの場面。
ご近所さんが子ども服たくさんくださる。ありがたいこと。
5.7 仕事仲間のアリス(姫路へんてこグループ内の源氏名)に連絡したら、9連休、ご機嫌よく遊んでいる。ちなみに私は「ハイジ」らしい。ぢいさんアホか!
5.8 「朝日俳壇」より。
〈落椿古書肆の風情遺しけり (市川市)をがはまなぶ〉
5.9 午後みずのわ一徳社主とお茶して、夕方福岡さんと合流。彼とは3年ぶりの飲み会。その前にヂヂ恥ずかしい失敗して、いったん帰宅。恥と年齢だけが積み重なる。
■ エドワード・ブルック=ヒッチング
『愛書狂の本棚 異能と夢想が生んだ奇書・偽書・稀覯書』
日経ナショナル ジオグラフィック社 2700円+税
著者は英国王立地理学協会研究員、父が古書店経営。
膨大な書物の歴史をたどる。本書は「奇書」に重点を置く。
「暗闇の中でひっそりと輝きを放っている宝石たち」
「内容だけでなく、その背後にも語るべき素晴らしい物語を秘めた本」
それらをテーマごとに分類し、紹介する。
「本ではない本」 「血肉の書」 「暗号の書」 「偽りの書」 「驚異の収集本」 「神秘の書」 「宗教にまつわる奇書」 「科学の奇書」 「並外れたスケールの本」 「変わった書名」
「本ではない本」とは、古代の粘土板、骨、金属板などを思い浮かべる。紙・印刷術出現後も人はさまざまなものに文字を刻んだ。15~18世紀イングランドの象牙製児童用学習書。18世紀中国の翡翠の本。南北戦争の兵士はヴァイオリンに戦闘を記録し、第二次世界大戦中の反ナチ活動家はトイレットペーパーに穴を開ける方法で日記をつけた。また、本という形を利用して、武器を仕込み、毒薬を隠し、簡易トイレにも使った。
血なまぐさい本、秘密文書、偽物、辞書編纂、魔術・錬金術、豆本・巨大本……。
〈……どの本も違う角度で「本とは何か」を私たちに問いかけてくる。愛書家の心を躍らせ、本を愛することの意味を再考させ、より深めてくれるのだ。ところがどういうわけか、みな無名の淵の底に沈められてしまった。それでも、本は呼吸をしている。とうの昔に失われてしまったであろう思想や知識やユーモアを当時のまま残しながら。(後略)〉
(平野)