5.11 姉孫と毎回安野光雅の絵本『しりとり』(福音館書店)で遊ぶ。彼女は勝ちパターンを覚えている。ヂヂが「○○ん、まけた~」でおしまい。
妹は目に見えてデカくなっている感じ。姉と顔の大きさが同じくらいに見える。ヂヂバカちゃんりん。
5.12 有名俳優さん芸人さんの急死ニュースが続く。家族や仲間に自死は辛い。
■ 松岡正剛 『白川静 漢字の世界観』 平凡社ライブラリー 1600円+税
2008年平凡社新書版に五木寛之との対談を追加。
白川静(1910~2006年)は中国文学者。古代中国の漢字の正確な原形、意味を探究。甲骨文字・金文を解読して、漢字の体系・原理を構築した。漢字を共有する日本を含む東アジアの文化を考えることでもある。
松岡は白川の『漢字』(岩波新書、1970年)に衝撃を受けた。松岡は、白川が発見したキーとなる甲骨文字(「口」「辛」「手」など)を「漢字マザー」と名づける。白川は古代文字を解読し、文字それぞれの深い連関を解き明かした。
〈文字のひとつずつを解明するだけでなく、文字がそのような形や音という根拠をもたざるをえなかった古代社会の祈りや恐怖や欲望や期待を解明することと、文字それぞれがことごとく不即不離になっているのです。その連携的な解読の中核に漢字マザーの発見がいくつもあったのです。(後略)〉
白川がどのように「漢字の世界」を再構築していったか、「文字が放つ世界観」「人間の観念や行為」「東洋思想の根底」、研究人生を貫通する「気概と方法」を解説する。
(平野)