5.16 朝から肩甲骨周辺が重い。痛くはないけど不快な感覚。肩を上げぎみにするとちょっと楽になるけど、見上げる姿勢は辛い。
「BIG
ISSUE」455号、特集「静かに消えゆく昆虫たち」。
夕刻呑み会。埼玉・岩さん、福岡さんと元町の居酒屋。年1回仕事で来神する岩さんと恒例呑み会。昨年から地元の同級生とブックカフェ(機材、レコードなど持ち寄り)を開いていて、彼は月に1度古本出品。
5.18 訃報、ミュンヘンオリンピックバレーボール金メダルのエースアタッカー・横田忠義。
14時までギャラリー島田DM発送作業手伝い。スタッフさんと牧野富太郎話。地下会場は「スズキコージ斑鳩民謡画展」開催中。南国のカーニバルみたい。踊りだしそう。
元町原稿関連でお役所、貴重な資料を見せていただいた。
■ 『借りた場所、借りた時間 外岡秀俊遺稿集』
藤田印刷エクセレントブックス 2200円+税
2021年12月急逝した作家・ジャーナリスト外岡秀俊の遺稿集。2011年に朝日新聞社を退社して故郷札幌で活動、海外取材にも出ていた。個人誌『逍遥通信』(沢田展人主宰)に寄稿した文章を中心にまとめる。
外岡は新聞社時代に学芸部、社会部、アメリカ・ヨーロッパ駐在、論説委員など歴任。豊かな教養、緻密な取材と分析で内外の問題を綴る。定年退職後の文化的生活についての話、ホームステイ家庭で見聞したアメリカ庶民の生活と彼らの政治的意見、イギリス貴族を題材にしたテレビドラマと同国の現在、宮沢賢治と石川啄木の「北方文化圏」など。書名は歴史に翻弄された香港の運命を表わすことば。「一国二制度」は簡単に踏みにじられた。
外国特派員は「書斎派」と「鉄砲玉派」に分けられるそうだ。前者は学者肌で語学堪能、現地事情に精通して、横文字の情報を縦文字=日本語に翻訳する。後者は語学不得手、まず現場に向かう。
〈「書斎派」は、次々に本記を書き換え、一面を飾るが、「鉄砲玉」は出かけたきり音信不通となり、ようやく事件が下火になったころ、思い出したように現地ルポが社会面や国際面に載る。当然、「書斎派」の方が、社内では仕事の評価が高い。社会部で現場を踏む大切さを教え込まれ、留学経験もない私は、言うまでもなく「鉄砲玉派」だった。〉
(平野)外岡の死はショックだった。接点はない、ただ同年齢というだけで、私が勝手に同年齢の星的存在と仰ぎ見た。相撲花の二八(ニッパチ)北の湖、二代目若乃花、麒麟児ら。野球落合博満、歌手小林幸子。探せばもっといるだろう。文化人では外岡。文藝賞受賞して作家デビューと思っていたら、新聞記者になって活躍。早期退職に驚いた。やりたいこと、やるべきことがあったのだろう。改めてご冥福を祈る。