5.19 訃報、パシフィックリーグの強打者と好打者。西鉄ライオンズの怪童・中西太、ちょっと前に東映フライヤーズ主将・毒島章一。ご冥福を。
林哲夫、山本善行による古書愛好雑誌「古本スタイル」2号・3号(書肆よろず屋、各800円税込)。毎号ゲストひとり。2号(2022.5)は、北森比呂古「古本と幻想とサンティアゴ巡礼」。3号(2023.3)、清水裕也「蜘蛛出版九十九冊蒐集記」。
5.21 「朝日歌壇」より。
〈沢山の本をかかえて待つ親子やっと図書館出来たわが市に (富津市)川名興〉
「NR出版会新刊重版情報」587号着。連載「本を届ける仕事」は久禮亮太(東京都品川区 フラヌール書店)。〈「良い本に出会いたい」という気持ちを引き出す〉。
http://www.nrpp.sakura.ne.jp/top.html
5.22 パパさんから孫動画。ヂヂは妹がもうすぐ3歳誕生日と勘違いしていた。2歳だっせ。よく食べるし、姉といっしょに声出して本を読んでいるし。
■ 砂原浩太朗 『藩邸差配役日日控』 文藝春秋 1750円+税
主人公は神宮寺藩江戸藩邸の差配役・里村五郎兵衛。
(……口のわるい者は、陰で何でも屋(原文傍点)などといっているようだが、藩邸の管理を中心に殿の身辺から襖障子の貼り替え、厨のことまで目をくばる要のお役だった。(後略))
大小様々な困り事・揉め事を処理。「誰もやらぬ」「誰もできぬ」役目。若ぎみの冒険、出入り商人の見積もり入れ札、中間・女中の男女関係、正室の愛猫探し、お家騒動の前兆。清廉潔白、温厚篤実、厳正中立、冷静沈着、秘密厳守、人間ができていないと勤まらない。
五郎兵衛の家族は娘二人。亡妻の妹が何かと訪ねてくる。それぞれに藩政が絡む事情あり。まだまだ話は続きそう。
(平野)