3.17 鵯越墓参り。お隣の区画は墓じまい、撤去作業中。
「BIG ISSUE」523号、特集〈世界を変える!
太陽電池 ペロブスカイト〉。
3.19 本屋さん、ちくま文庫3冊、筑摩選書1冊、単行本1冊。
夕刻、会社の課長さん栄転歓送会。年配管理人から見れば子世代。
3.20 ギャラリー島田DM作業。休廊日、スタッフさんは展示品入れ替え作業。21日からは〈神戸に生きて――島田誠メモリアル展 後期:つなぐ蝙蝠書画林〉開催。31日まで。
https://gallery-shimada.com/cn1/2026-02-072.html
3.21 京都大谷本廟お参り。良いお天気で観光、参拝、買い物で賑わう。
マルセル・シュオッブ 『黄金仮面の王』 大濱甫・多田智満子・垂野創一郎・西崎憲 訳 河出文庫 1300円+税
マルセル・シュオッブ(1867~1905年)はフランスの幻想作家。本書は新訳5編を含む全22編収録。日本の作家・学者にもファンが多く、上田敏、日夏耿之介、堀口大學、澁澤龍彦らそうそうたる人たちが翻訳している。国書刊行会から全集や選集が出ているし、かつてコーべブックスが本書と同名の短篇集を出版(『黄金仮面の王』矢野目源一訳、1975年。収録作品は異なる)した。
殺戮、感染症、吸血鬼、阿片など死と破滅の世界を描く。表題作は黄金の仮面をかぶった古代の王。その国の城内では神官も道化も後宮の女性たちも兵士も仮面をつけている。鏡がない。漂白の盲人が王に面会。彼は城の者が全員仮面をつけていることは承知している。
〈――お妃たちの美しさも、お前さまの美しさもわかりませぬ、と乞食は低い声で言った。盲(めしい)なので何もわからぬ。したがお前さまこそ、他人についても御自身についても、何ひとつご存じでない。わしは自分がなにも知らぬことを弁(わきま)えている分だけ、お前さまよりましでありましょう。それにわしは推測することができる。(略、王は家来たちの仮面の下の素顔を知らない、想像できない)そして黄金仮面の王さま、お前さま御自身が、その飾りとは裏腹に、見るも恐ろしいお顔でないと誰が知りましょうぞ。〉
王は心穏やかならず、城外に出る。森のはずれで女性が糸を紡いでいた。王は我を忘れて女性に近づき肌に触れようとした。仮面をはずすと、女性は悲鳴をあげて逃げ去る。王は川面に写った素顔を初めて見た。書物の知識から自らの病を知る。
(平野)