2026年5月26日火曜日

1920年代モダニズム詩人と戦後大阪の詩文化

5.21 ネットニュース、陳舜臣アジア文藝館が閉館の方針とか。ずっと休館している。いろいろあってスタッフさんも辞めていた。貴重な資料・文献保存が心配。海文堂書店の書棚がお嫁入りしている。これも行く末心配。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c029a65bc5c1a1c4f3e01769f95b1c3c51eac89a

 

5.24 「朝日歌壇」より。

〈BL(ボーイズラブ)漫画は次々売れてゆく同性婚のできない国で (東京都)粟生翠〉〉

 大相撲夏場所千秋楽。横綱・大関含め上位力士負傷者多く、休場続出。14日目終了時点で7人優勝の可能性あり、だった。優勝決定戦の霧島・若隆景はじめ、皆さんお疲れ様。

 

1920年代モダニズム詩人と戦後大阪の詩文化』  琥珀書房 1600円+税



倉橋健一 「詩文化」をめぐって

季村敏夫  藤村靑一のこと

林大地   大西鵜之介のこと 

藤村靑一詩集抄(1929-1948

『詩使徒』総目次

『詩文化』ほか 総目次

執筆者索引 

本書は大阪の近現代詩の歴史を発掘した《資料集 復刻版『詩使徒』『詩文化』『MRMR』『美爪術師』『ゴールデンバット族』『午前の花嫁』『ASIA』》(同社近刊、78000円+税)の別冊解題総目次。

 帯の推薦文から。

〈道頓堀モダニズム〉

「終戦を差し挟む詩人たちの活躍がいまこそ甦る」(藤井貞和)

「悪童たちの詩篇! 不良少年たちが詩を書いた。ならばモダニストである他はないだろう」(鈴木創士)

「『詩文化』とその周辺はいまだ発掘されない詩史の鉱脈が眠る場の一つに違いない」(蜂飼耳)

 大阪の詩人といえば、小野十三郎、伊東静雄の名が思い浮ぶが、本書の中心人物は、藤村靑一と大西鵜之介。

 太平洋戦争敗戦から2年、小野が古い詩人仲間の大西に出会う。戦前、大西は右翼クーデター計画により長く獄中にあった。25年ぶりの再会だった。当時藤村雅光(がこう)・靑一兄弟が経営する工場に勤めていた。後日、小野は三人を訪ね、文学談義。詩の雑誌を出すことになる。

〈……第一号は一九四八年(昭和二十三年)六月。但し、この段階では、藤村たちにあっては、戦前の関学時代に出した詩誌「詩使徒」への執着があり、この誌名による再スタートをした。それが翌年八月発行の三号からは、バックナンバーはそのままで「詩使徒改題」と銘打たれて「詩文化」に変わっている。さらにそこには、「『詩文化』の人々」として、安西冬衛、瀧口武士、藤村靑一、大西鵜之介、小野十三郎、竹中郁、藤村雅光、ら四七名の名があげられている。(後略)〉(倉橋健一)

「詩文化」に参加した吉本隆明の回想では、藤村靑一が安西・小野をいざなって3人が主宰し、雅光が資金面を支えた、と。靑一について、「戦前のダダイズムやシュルレアリスムが、モダニズムとして出て来た時の詩人だったと思います」。

(平野)