兵庫区神田町〈古書片岡〉にて
■ 中島らも 『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』 集英社文庫(1997年8月1刷、入手したのは2004年10月8刷)
朝日文庫版を持っているのに。
カバーが違う。絵は浅野隆広。http://homepage3.nifty.com/takahiroasano/takahiroasano-hp/top.html
装幀は日下潤一。『ちくま』連載の稲泉連[「本をつくる」という仕事]で10月号から日下を取り上げている。
■ 紀田順一郎選 『江戸川乱歩随筆選』 ちくま文庫 1994年12月刊
乱歩はエッセイストでもある。『江戸川乱歩推理文庫』(講談社)全65巻のうち19巻が随筆だそう。
その『足跡』第117号(2015.8月)を頂戴した。『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』について書いてくれている。
海文堂は、
《私たちの『足跡』にとっては、鮭が帰る川のような、ちょうど母のような存在であった。そして常に母がそうであるように、いつまでもそこにいてくれるものだとの安心感を持っていた。》(柳町忠)
本体表紙の成田一徹の絵に雑誌『LA MER』が描かれていて、筆者は三好達治の詩を思い浮かべてくれている。
(平野)