監修・神木哲男(神戸大学名誉教授) くとうてん発行
3200円+税 写真はケース
神戸開港150年記念出版。A1サイズ。解説パンフレット付き。
青山は港町神戸の姿を鳥瞰図で描いてきた。2008年版、2014年改訂版に続き、開港150年を迎えて、2017年版を作成した。
新港第一突堤にできたホテル、温泉、ホール。16年に2度入港した客船「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」、多くの新建築物がある一方、消えた建物がある。青山はまちを歩きまわり、ヘリコプターに乗り、精密に手描きする。
裏面は、古地図・古文書を繙き1868年1月1日(旧暦慶応3年12月7日)開港当日の神戸を描いた。海上に英米仏の軍艦が18隻いたそうで、図で祝砲を放っているのはイギリスのロドニー号。開港直前に亡くなった水兵たちの埋葬場所も見える。外国人墓地ができていた。この約1ヵ月後、三宮神社前で備前藩の行列と外国軍隊との間で刃傷事件が起きる。明治新政府最初の外交事件である。150年の歴史のドラマを読み取っていただきたい。
(平野)
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