2017年6月14日水曜日

あるかしら書店


 ヨシタケシンスケ 『あるかしら書店』 ポプラ社 1200円+税

 新聞広告(予告)を見て発売を待っていた。絵本作家が描く理想の本屋さん。どういうわけか、毛がなくて、おヒゲのおじさん。お客さんのリクエストに、独自の選書で応える。
 
 

《このお店は「本にまつわる本」の専門店。
店のおじさんに
○○ついての本って あるかしら?」ってきくと、
たいてい「ありますよ!」と言って
奥から出してきてくれます。(後略)》

『「作家の木」の育て方』
 本に種をはさんで埋める。生長に合わせいろいろな本を読み聞かせて育てると、「読書の秋」には本の実がなる。手間はかかるが、上手に世話をするといい本ができる。でもね、ほめすぎると他の木がスネて実をつけない恐れあり。

他に、『読書サポートロボ』『読書遍歴捜査官』『本のお祭り』などなど。
 ただ、『大ヒットしてほしかった本』はあるが、『必ず大ヒットする本のつくりかた』みたいな本を求められても、おじさんは「あーー。それはまだ無いですー。」

 一篇一篇、いろいろ考えせてくれ、笑える。
(平野)
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