■ ヨシタケシンスケ 『あるかしら書店』 ポプラ社 1200円+税
新聞広告(予告)を見て発売を待っていた。絵本作家が描く理想の本屋さん。どういうわけか、毛がなくて、おヒゲのおじさん。お客さんのリクエストに、独自の選書で応える。
《このお店は「本にまつわる本」の専門店。
店のおじさんに「○○ついての本って あるかしら?」ってきくと、
たいてい「ありますよ!」と言って
奥から出してきてくれます。(後略)》
『「作家の木」の育て方』
本に種をはさんで埋める。生長に合わせいろいろな本を読み聞かせて育てると、「読書の秋」には本の実がなる。手間はかかるが、上手に世話をするといい本ができる。でもね、ほめすぎると他の木がスネて実をつけない恐れあり。
他に、『読書サポートロボ』『読書遍歴捜査官』『本のお祭り』などなど。
ただ、『大ヒットしてほしかった本』はあるが、『必ず大ヒットする本のつくりかた』みたいな本を求められても、おじさんは「あーー。それはまだ無いですー。」
一篇一篇、いろいろ考えせてくれ、笑える。
(平野)ほんまにWEB「海文堂のお道具箱」更新しています。