■ 村元武 『プレイガイドジャーナルよ 1971~1985』 東方出版 1600円+税
『プレイガイドジャーナルへの道 1968~1973 大阪労音――フォークリポート――プレイガイドジャーナル』(同社)続編。
『プガジャ』はB6判、100円のミニコミだった。雑誌自らイベント・コンサートを企画し、新しい劇団を呼んだ。海外旅行を企画した。『~街図』とか『バイトくん』など単行本も出した。本誌の執筆陣、連載、特集などメジャーの情報誌とは一味二味違う〈読める雑誌〉だった。編集者たちはしんどくても楽しんで作っていただろう。メジャー系と同じB5判にした時、読者はがっかりしたというか、〈敗北〉を感じたと思う。当時はそうするしかなかった。村元はそのことも改めて問うている。
《「プレイガイドジャーナル」の15年間、苦楽をともにしてきた多くの仲間たちに感謝します。30年後のいまから見れば、ほんの一瞬のようでもあるし、長い一編の物語のようでもあります。同時代を生きた読者の方々も含めて、往時を振りかえるとき、断章でも思い出していただければ幸いです。》