■ 南陀楼綾繁 『蒐める人 情熱と執着のゆくえ』 皓星社 1600円+税
著者はライター・編集者、書物雑誌『sumus(スムース)』同人、《一箱古本市》などブックイベント仕掛け人。この人も新刊書籍、古書、紙モノ蒐集の強者。本書は、『sumus』に掲載した出版人・読書人インタビュー(2002~2004年、近況報告あり)と、今年行ったものも収録。
●本は世間に還元するもの――稲村徹元(いなむらてつげん 国立国会図書館司書)
●江戸川乱歩『貼雑年譜』ができるまで――戸川安宣(とがわやすのぶ 東京創元社編集者)+花谷敦子(はなやあつこ 図書館資料保存修復)
●『日曜研究家』と昭和庶民文化研究――串間努(くしまつとむ ミニコミ『日曜研究家』発行人)
●何者にもならぬ法――河内紀(かわちかなめ テレビ・ラジオ番組制作、映画の音楽監督、著書に『古本探偵』(北宋社)など)
●私の見てきた古本界七十年――八木福次郎(やぎふくじろう 『日本古書通信』代表)、聞き手に若手古本屋さん3名
●古本屋という延命装置――佐藤真砂(さとうまさご 古書日月堂)
●いかにして古本好きになったか――南陀楼綾繁 聞き手・林哲夫、扉野良人
●巻末対談 「人の話を記録する」ということ――都築響一(つづききょういち 現代アートを中心に執筆・編集活動)
皆さん自由人である。他人とは違うモノに興味を持つ、価値を見出す。
(平野)
9月14日、姫路で南陀楼綾繁さんトークショー開催。こちらを。