2018年9月6日木曜日

蒐める人


 南陀楼綾繁 『蒐める人 情熱と執着のゆくえ』 皓星社 1600円+税

 著者はライター・編集者、書物雑誌『sumus(スムース)』同人、《一箱古本市》などブックイベント仕掛け人。この人も新刊書籍、古書、紙モノ蒐集の強者。本書は、『sumus』に掲載した出版人・読書人インタビュー(20022004年、近況報告あり)と、今年行ったものも収録。

 

本は世間に還元するもの――稲村徹元(いなむらてつげん 国立国会図書館司書)

江戸川乱歩『貼雑年譜』ができるまで――戸川安宣(とがわやすのぶ 東京創元社編集者)+花谷敦子(はなやあつこ 図書館資料保存修復)

●『日曜研究家』と昭和庶民文化研究――串間努(くしまつとむ ミニコミ『日曜研究家』発行人)

何者にもならぬ法――河内紀(かわちかなめ テレビ・ラジオ番組制作、映画の音楽監督、著書に『古本探偵』(北宋社)など)

私の見てきた古本界七十年――八木福次郎(やぎふくじろう 『日本古書通信』代表)、聞き手に若手古本屋さん3

古本屋という延命装置――佐藤真砂(さとうまさご 古書日月堂)

いかにして古本好きになったか――南陀楼綾繁 聞き手・林哲夫、扉野良人

巻末対談 「人の話を記録する」ということ――都築響一(つづききょういち 現代アートを中心に執筆・編集活動)
 
〈いずれも、本を集め、本を調べ、そこで得たことを記録してきた人たちである。「本が好き」という段階はとっくに通り越して、愛憎入り交じった本との因縁を引きずって生きている人たちである。/世間の評価を気にせず、我が道を進むこういった人たちに、私は若い頃から憧れを抱いてきた。(後略)〉

 皆さん自由人である。他人とは違うモノに興味を持つ、価値を見出す。

(平野)
914日、姫路で南陀楼綾繁さんトークショー開催。こちらを。