2019年12月14日土曜日

古くてあたらしい仕事


 島田潤一郎 『古くてあたらしい仕事』 新潮社 1800円+税

 
 
 島田さん(ここだけ「さん」づけ)、夏葉社設立10年、おめでとうございます。良い本を出し続けてくださってありがとうございます。と言いつつ、全部を購入しているわけではない。ごめんね。神戸の某本屋はずっと応援するつもりでいたのに、退場してしまった。それなのに、記念の本をつくってくださった。感謝。

 島田が起業するときにつくった事業計画書。

〈「事業目的」は、「何度も読み返される、定番といわれるような本を、一冊々々妥協せずにつくることによって、長期的な利益を確保する。そのために、会社を応援してくれる本屋さんを全国に一〇〇店舗開拓し、それらの店を重点的に営業していく」というもの。〉
 
 本をつくること、売ること、読むこと、古い本、新しい本、それぞれに本との出会いがある。

 島田と和田誠との関わりを紹介する。最初の本『レンブラントの帽子』の装丁を依頼した。

〈ぼくは会社をはじめるまで、和田さんとは面識などなかったし、誰かに紹介してもらったわけでもなかった。ただただ、和田さんに装丁してほしいのです、という思いを長い手紙にしたためて、ポストに投函した。(中略、ギャラの額もわからないので、島田は払える目一杯の金額を記した。和田の事務所に彼の装丁した本が並んでいた)和田さんに「手にとって見てもいいですか?」と聞いて、「いいよ」といわれたから、見たことのない本を棚から次々引き抜いて、じっくりと眺めた。/これもいいですね、あれもいいですね、といっているうちに、陽が陰っていった。/二〇一〇年の春のことだ。〉

 装幀・南伸坊

(平野)新潮社は太っ腹、巻末で夏葉社の刊行図書の一部を紹介。私、買わないといけない本があった。

12.12 花森書林にボロ本を引き取ってもらえるか、聞きに行ったら、今から行きます、と。元気な本屋さんは即行動。埃まみれの本を運んでくださる。

12.13 明日本会の忘年会。忙しい年末で、参加者はいつもより少なめ。そのうえカゼやら何やらで体調不良の人も。こじんまりと乾杯して賑やかに。新米弁護士が家まで送ってくれた。

12.14 来週孫が来るので掃除・片付けしないといけないのに、さっさとうっちゃって、映画「春画と日本人」。