2020年3月2日月曜日

春は来たけど


2.29 花壇のさくらんぼがちらほら開花。春が来た。



職場の営業担当さんから連絡メール、来週は自宅勤務の由。
 繁華街に出る。人出少ない。元町の場外馬券売り場閉館で、交通整理の警備員さんもいない。図書館も週明け3日からしばらく閉館らしい。これはたいへん困る。

 3.1 図書館しばらくお休み(市内全館、3.216)。読書人たち、自習室で勉強する学生諸君は2週間どうするのだろう。私は「ブラジル移民」に必要な資料を閲覧。1930(昭和5)年315日、石川達三がブラジル移民に同行した船「らぷらた丸」の記事を探す。この時の体験が小説『蒼氓』になった。残念ながら新聞に出航時の写真なし、人気画家が現地同胞慰問のために同乗した記事のみ。この時期の紙面は、ロンドン軍縮会議、不況による馘首や争議が目立つ。国緊張と市民不安という世相。
 そんななか、同年38日記事に「赤マントの朝やん」こと洋画家・今井朝路(18961951年)の個展案内があった。朝路は元町通5丁目にあった今井計量器店経営者の弟で、元町の名物男。今東光、菊田一夫の小説に実名で登場する。前年ヨーロッパ留学から戻り、個展はその成果発表。新聞の絵は「巴里(パリー)の思ひ出」。朝路は元町で画塾を開き、バー「ランクル・ブルー」(青い錨)を開店した。



ヂヂバカチャンリン、孫と絵本。『かめくんのさんぽ』(なかのひろたか、なかのまさたか、福音館書店)『とこちゃんはどこ』(松岡享子、加古里子、福音館書店)
 
 
(平野)