2020年5月9日土曜日

だいじだいじ


5.8 勤務先の樹木にヒヨドリが巣作り開始、2年ぶり。最近、糞が多いと思っていた。長いビニール紐に細い枝を絡める。週明けにはどう形作られているか。

 孫のビデオ着。おはなしのおねえさんに扮して絵本よみきかせ。読んでいるし、覚えている。ちょうど小鳥がたまごをあたためる場面がある。
『だいじだいじ』(くれたにゆき・ささめやゆき 「こどものとも0.1.220203月号 福音館書店)
 
 

 通勤と休憩読書は、『稲垣足穂詩文集』(編・解説=中野嘉一・高橋孝次、講談社文芸文庫)。現代詩文庫『稲垣足穂詩集』(中野嘉一編、思潮社、1989年)を底本に再編集、足穂の詩論・エッセイを追加(現代詩文庫版にある西脇順三郎、高橋睦郎、鈴木貞美の「足穂論」は収録せず)。
 
 

足穂の作品は「詩」かどうか、異論はあるだろう。初期の足穂は前衛詩誌に作品を発表していた。中野は足穂を詩人と解釈する。読者はこだわらずに、足穂の「詩性」を楽しめばよい。

〈 晩二つ
1
或晩お月さまを見ると横を向いた顔になつてゐた
気がつくとその下にある煙突が六角形のエンピツであつた
2
子供が云つた
「チヨウチョウはどこで寝るのか知ら」
自分が云つた
「お月さん君はシヤンですね」
お月さまは云つた
「今晩も星が足らん」 〉
 
(平野)