2021年9月15日水曜日

硝子戸のうちそと

 9.10 10月末頃、垂水の流泉書房の本が出るそう。同店の店頭黒板お知らせとSNS発信など。

妹孫は3ヵ月で混合ワクチン。少し熱。姉が絵本を読んであげている。妹は姉の腕を触りながら聴いている。ああ、ヂヂバカチャンリン。絵本は、松谷みよ子『いいおかお』(童心社)、『Sassyのあかちゃんえほん がおー!』(KADOKAWA)。

 


9.12 午後、落語会。立派なホールだが、入りは半分ちょい、というところ。コロナ禍だから仕方ないか。笑福亭松喬、桂かい枝、桂文之助。私は満足。

9.14 臨時でよそのマンション代行勤務。いつもより出勤時間が早い、その分早く終わる。慣れないから怖々仕事をしていると、やっぱり良くないことが起きる。詳細には言えないけれど、退勤前にドタバタ。なんとか解決して、帰宅したら忘れ物に気づく。また行かねば。

  半藤末利子 『硝子戸のうちそと』 講談社 1700円+税



半藤一利夫人。夏目漱石の孫にあたる。母は漱石の長女・筆子、父は漱石門下・松岡譲。漱石・鏡子夫妻、血縁たちの話他、身辺の出来事を綴ったエッセイ集。著名人、ご近所さんとの交流や、夫を含め、縁者・知人たちとのお別れの話。

〈私など漱石なしでは世間をまかり通れない。だからこの本の始めも、これまでの著書同様に漱石と漱石夫人にまつわるエッセイで埋められている。(中略)ただ本書では、いまや亡き夫がところどころに顔を出し、最期の日々が綴られるのである。(後略)〉

 夫の訃報にも、新聞は「夫人は漱石の孫」と書く。それはそうだが、いつまでもこの決まり文句がついてまわる。

(平野)