9.20 前日押入れ他整理。燃えないゴミと地域の資源回収、ゴミステーション3往復。朝から近所徘徊老人。
半年ぶりに高槻墓参り=半年ぶりの県境またぎ。
9.21 鵯越墓園。彼岸期間中は園内巡回バスが頻繁に出るので助かる。でもね、乗り場が遠く高所。ヒイコラ喘ぎながら急階段を登る。同乗の皆様は息切れなく、感心。
■ 小沢信男 『暗き世に爆ぜ 俳句的日常』 みすず書房 3200円+税
今年3月著者逝去。享年93歳。『月刊みすず』連載「賛々語々」を中心に単行本未収録エッセイ。俳句鑑賞と社会時評、江戸の面影、自身の東京の記憶、友を語る。
「あっ彼は此の世に居ないんだった葉ざくら」
「花吹雪あのひと生きていたっけが」
〈いまさら気づけば、おおかたがもはや死者ではないのか。現況は芥川賞も直木賞も関心がなくて知らぬ人ばかり。つまり私は、おおかたあの世の人たちと共に生きている。後期高齢者に通例のことか。その大量の想念を想えば、この地球上には、あの世が霞のようにたなびいている。〉
書名は小沢の句、「暗き世に爆(は)ぜかえりてぞ曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」より。明治・大正・昭和、反骨に徹したジャーナリスト・宮武外骨を偲ぶ。東京駒込の染井霊園、外骨墓所内の石柱に刻まれている。
(平野)