11.21 「朝日俳壇」より。
〈秋灯や厨(くりや)は主婦の書斎なり (稲城市)島富子〉
待っていた本入荷の連絡あり。
11.22 朝から雨。ふだんなら気分が乗らないのだけれど、今日は雨など気にしない。仕事終わりに楽しみがある。雨の中、歌って踊るわけではない。そういえば高校時代、雨の中ラグビー部は泥んこになっていた。嬉喜としていた。サッカー部はラグビー部ほどではなかったと記憶。私は通常屋外練習のクラブ、雨だと体育館の片隅で基礎練習だった。50年以上前の話。
閑話休題。楽しみとは、垂水・流泉書房本(サイン入り)受け取り。須磨から垂水に向かう。お店にいらしたのは社長とクロ君。
サインは、店頭男性3人と配達ママさん、お嬢ちゃん、坊や、計6人。みんな練習したのだね。えらいえらい!
11.23 高槻墓参り。親戚宅で昼ご飯。北摂は寒い、と感じたが、夕方神戸に帰ってきたら一段と寒かった。電車内で「流泉本」読了。
■ 逢坂肇と流泉書房の仲間たち著
『今日は何の日? 今日も本の日!』 苦楽堂 1600円+税
神戸市垂水区の本屋さん「流泉書房」。1953年、三宮センター街にて現社長の祖父が創業。阪神淡路大震災後、支店だった須磨区名谷店に本拠を移した。2018年11月、店舗を現在地に移転。3人の男性でお店を運営。著者サイン本通販を始めている。社長夫人(お子さんたちもお手伝い)が配達担当。商店街のお店と提携して本と一緒に配達する。
本書は日常活動から生まれた。店頭の黒板にほぼ毎日、当日の歴史的事件、作家の誕生日・忌日など「今日は何の日」かを掲示。文学からノンフィクション、コミック、映画、音楽、旅行ガイドまで、登場人物、ストーリーに関する話題を虚実とり混ぜ紹介する。SNSでも積極的に発信している。継続は力!
黒板担当は逢坂。長年神戸新聞にコラムを執筆している。読書範囲広く、特にSF、本格推理に詳しい。コミック、ライトノベルも。読書以外でも多趣味。数行のコメントに知識・教養の裏付けを感じる。でもね、読んでいない本は「読んでいない」と明言。格好をつけない。
若き三代目大橋社長はスタッフを信頼し、共に本屋業を継続していく決意。ブックカバーのキャップ男子は彼か? だいぶ可愛く描かれている。個人的に大人客用悪意と笑いに満ちた怪人カバーを望む。
社長のコメントのなかでちょこっとだけ登場する「第三の男」黒木は、なんとなんと別刷り冊子で単独インタビュー。冊子は流泉書房での購買特典。
流泉書房皆さん、出版おめでとうございます。ますますのご活躍とご繁盛を。
(平野)昔、三宮~元町本屋散歩で必ず寄る店だった。名物店長がマナーの悪い客を叱っていた。