■ 百窓文庫 第2回 7.20開店
明日7月20日はポール・ヴァレリーの命日だそう。その命日に神戸在住の詩人が主宰する文化教室「百窓文庫」開店。第1回は6.19桜桃忌だった。
詩人は拙著『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』に口絵写真を提供してくださった。今回は拙著出版記念イベントでもある。
ヴァレリーの本。
■ ヴァレリー 堀口大學訳 『文学論』 角川文庫 1969年5月改版初版 70年4月改版再版
《書物は人間と同じ敵を持つ。いわく、火、湿気、虫、時間。そうしてそれ自らの内容。》
ヴァレリーは20代から毎朝夜明け前に数時間、「孤独のうちに思索し、瞑想し、想を練り、知性を自由の世界に遊ばせ、その時々の思いつきを雑記帖に書きとめる努力を日課として死ぬまで続けた……」(堀口)。
古書うみねこ堂書林の勘定場下の文庫棚(昭和30年・40年代の文庫がずらり)に並んでいた。
■ ポール・ヴァレリー作 清水徹訳 『ムッシュー・テスト』 岩波文庫 2004年4月
ヴァレリー唯一の小説集。作者の分身テスト氏が作者の内面を語る。
「林哲夫作品展 やっぱり、本」の蔵書販売にて。■ 『海の本屋のはなし――海文堂書店の記憶と記録』あれこれ(5)
福岡店長が姫路の古本屋さん「おひさまゆうびん舎」で販売促進活動。ありがとう。
(平野)