お江戸で買った本(2) リブロ池袋本店
7月20日で閉店されるのに、拙著を置いてくださり、追加注文までいただいた。『ほんまに』でもお世話になった。
「リブロ」は私の世代だと「西武ブックセンター」。閉店企画で、かつてその店舗内にあった詩の専門店〈ぽえむ・ぱろうる〉が復活。
■ 『竹中郁詩集』 思潮社現代詩文庫 1994年11月発行
《 「足どり」
見知らぬ人の
会釈をうけてこちらも丁重に会釈をかえした
二人のあいだを
ここちよい風がふいた
二人は正反対の方向へあるいていった
地球を一廻りしてまた出会うつもりの足どりだった 》
■ 寺山修司 田中未知編 『寺山修司未発表詩集 秋たちぬ』 岩波書店 2014年11月発行
リブロでは最後までイベントがある。古本市も始まる。
《 「秋たちぬ」
砂山に
盲目が吹いたあかい笛
海にいま
入日が果てる。
かなしい景色
おゝい
おゝい夏は逃げて行った。 》