海文堂の書棚
海文堂の書棚は1981年店舗大改装時に作られたもの。2013年閉店後、希望者にもらっていただいた。陳舜臣文藝館、六甲の古本屋さん、顧客の学者さん。普通の家庭には大きすぎて入らない。
今月六甲の古本屋さんが三宮に移転することになり、棚の一部を二軒の〈女子の古本屋〉さんが引き取った。二軒とも海文堂現役時代から協力くださり、今も『ほんまに』販売店。一軒(神戸)はとりあえず倉庫に、もう一軒(岐阜)はさっそくお店に設置してくれている。
海文堂の奥にあった人文棚だ。歴代担当者たちの汗と涙と手垢が染みついている。私の加齢臭とH本の重みも。
私が海文堂の前にいた三宮ブックスの書棚は、2003年閉店時、NGO団体に寄贈した。書棚はしばらく同事務所で待機(?)していた。2013年、東日本大震災被災地の児童図書館に本といっしょに送られ、設置されている。
書棚たちは役に立っている。
(平野)