12.1 12月になってしまった。年賀状をどうしようか、喪中はがきが例年より多い、コロナも心配、メールにしようか、メルアド不明の人もいるし、そもそもメールなんてしない人もいる。それより私は年を越せるのか、悩むとキリがないから、悩むのはやめる。
午前中、図書館。元町原稿、諏訪山近くにあった学校のこと。
午後、買い物と用事。「BIG ISSUE」396号〈クラウドファンディング、その先へ〉。
本屋さん、雑誌と注文品など。
12.2 新刊の夏目漱石文学評論(下記)を読んでいたら、正岡子規と漱石が諏訪山に縁のあることが紹介されている。子規は日清戦争取材の帰途、船内で喀血し、神戸県立病院に入院した。危篤状態から回復し、食事は牛乳とスープ。看病の高浜虚子と河東碧梧桐は諏訪山の農家に通い、子規に苺を食べさせた。漱石は英国留学途中、船が神戸寄港した際、諏訪山温泉に入り、昼食をとっている。著者が資料をあげているので、次回図書館で確かめよう。
諏訪山、すごいやん!
■ 西村好子 『やさしい漱石』 不知火書房 2200円+税
著者は1947年生まれ、近代文学研究、現在神戸女子大学嘱託。
本書は、すらすら読める「易しい」漱石入門書であり、漱石の繊細で「優しい」人柄を探るもの。親友且つ俳句の師・子規との交流は微笑ましく、切ない。病の激痛に耐える子規、英国暮らしで精神的・肉体的に困憊する漱石。離れていても、彼らは互いを思いやった。著者は、漱石「吾輩は猫である」に二人の友情と文学理論の成果を見出す。
〈子規は、友人たちを果物や野菜に喩えた「発句経譬喩品」(明30)を残している。「漱石君 柿」には「ウマミ沢山 マダ渋ノヌケヌノモマジレリ」という注がついている。この「渋」を抜き、子規の好きな甘い柿がたわわに実る大木にしたかったのだろう。〉
ヨソサマのイベント
ギャラリー島田、三個展 同時開催
12月5日(土)~12月20日(日) 9日(水)16日(水)休廊
■ 井上よう子展 ――光へ...翔ぶ――
5日15時より サロンコンサート「Fly
to the light――光へ...翔ぶ」 熊谷朋久(ギタリスト) 先着20名 予約2000円・当日2500円 申し込みはギャラリー島田まで
■ 林哲夫書店開展
■ 戸田勝久 摘星書林開展
12日15時より 戸田勝久×林哲夫 トークイベント
「本くらべ、ハンター坂の晝さがり」
無料ですが要予約 ギャラリー島田まで
(平野)