2021年6月19日土曜日

古老の人生を聞く

 6.18  姉孫はおいちょかみでジャマしいで世話焼き。私の原稿下書き・メモ用のノートは彼女のお絵かき帳・落書き帳になっている。今日は本屋さんから注文品入荷の留守電を勝手に操作して聞いて、教えてくれるのはいいのだけれど、「なんで、なんで」の問いが続く。ちゃんと応答しないといけない。ヂヂバカチャンリン。

会社の主任さん(巡回して管理人指導)は本好き。用件が終わると雑談、本の話。今何読んでる、と訊かれ、下記の本を紹介。

 

 『古老の人生を聞く 宮本常一ふるさと選書第1集』 みずのわ出版 1200円+税



 全国津々浦々を歩いた民俗学者・宮本常一、没後40年。故郷・周防大島の歴史、暮らしも数多く書き残した。本書は「ふるさとを知り愛した民俗学者の著作を、多くの人と読み継ぎ、地域の未来を考える共有の財産としていきたい」(編者、宮本常一記念館学芸員・高木泰伸)という思いで刊行。第1期第5集が20254月完結の予定。

 本巻、「ふるさと大島」、聞き書き「奇兵隊の話」「世間師(しょけんし)」「梶田富五郎翁」収録。

聞き書きは、幕末・明治初期生まれの古老たちの人生経験。長州征伐を迎え撃ち、五稜郭まで歴戦した医者の息子。戦の後、四国、九州、東京のみならず台湾、朝鮮でも仕事をした大工。対馬に移住した漁師。

働く場所を求めて移動(放浪、出稼ぎ)、命がけの冒険は特別なことではなかった。のちに海外移住者が続く。

カバーの絵は宮本の少年時代のスケッチ。

(平野)