6.26 妹孫はどんどん大きくなる感じ。抱っこするとズシリと重くなった。私の抱っこでは泣き止まない。すぐにママか家人に代わる。
姉孫と図書館、私は3冊返却。彼女は1冊返して1冊借りる。催事の案内をもらって帰って、よく見ると今日は読み聞かせイベントの日。午後からもう一度行く。お姉さんふたりが3冊ずつ読んでくださった。
6.27 元町原稿やらないといけないけど、姉孫がキーボード叩きに来る。起きている時間にするヂヂが悪いのだが。彼女は私を「ジイジ」という名のおもちゃと思っているらしい。
「朝日歌壇」より。
〈貯蓄無き頭脳に知恵を借りるため図書館といふ銀行へ行く (村上市)鈴木正芳〉
〈「知のバトン」は少しおおげさ おさがりをもらう感じで古本を買う (高岡市)池田典恵〉
他にも『はらぺこあおむし』エリック・カールを悼む歌、複数あり。
6.28 垂水区「流泉書房」、SNSで毎日書評・今日は何の日。逢坂さん。
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202106/0014453023.shtml
6.29 妹孫は生後1ヵ月。抱っこすると笑っている、ように見える。
ながめのヒモをさがして姉孫とでんしゃごっこ。そとでやるのははずかしい。ろじのでぐちまで。ヂヂバカちゃんりん。
■ ジーン・ウェブスター作 谷川俊太郎訳 安野光雅絵
『あしながおじさん』 朝日出版社 2018年刊 2200円+税
なんでいまさらヂヂが『あしながおじさん』を読むのか。
谷川俊太郎が安野光雅追悼記事で、共作した本から3冊を並べた。そのうちの1冊。あと2冊は、絵本『あけるな』(銀河社、1976年)と小学1年生国語教科書私案『にほんご』(福音館書店、1979年)。
未読だった。大学生とは知らなかった。
谷川 ……〈あしながおじさん〉とあだ名をつけたその男が大金持ちじゃなかったら、そして毎月ジルーシャの書くのが型通りのお礼の手紙に過ぎなかったら、ハッピーエンドに違いないと思いながらも、読み始めたら止まらないこのスリリングな物語は、決して成立しなかったでしょう。
安野 孤児院にいたという経歴は、日本ではあまり自慢にはしない。ところがアメリカでは誇りにさえおもうらしい。『赤毛のアン』でそれはわかる。(中略)あしながおじさんでも、いじけていないで言うべきことは言う。これが快感に聞こえるからふしぎである。
〈自分が何者なのかわからないっていうのは、ほんとにひどくへんなもの――ぞくぞくしてきて、ロマンティックで。可能性がいっぱいあります。もしかするとわたしはアメリカ人じゃないかもしれない。そうじゃない人はたくさんいます。わたしは古代ローマ人の直系の子孫かもしれないし、海賊のむすめかもしれないし、ロシアの亡命者の子どもで、ほんとはシベリアの監獄にいるべき身かもしれないし、もしかするとジプシーかも――きっとそうだと思うわ。すごく放浪性があるんだもの、まだそれをじゅうぶん発揮するチャンスにはめぐまれていないけれど。〉
(平野)