6.7 赤ん坊の名前、パパママは国際的に通じる音、漢字の意味、画数検討。時間かけて決定。
6.8 「元町タウンニュース」更新。拙稿は「諏訪山界隈」の作家・久坂葉子。
https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/2021/06/02/townnews346.pdf
夕方、パパさん横浜に戻る。姉孫、涙のお別れ。
6.9 しろやぎさんはじめ数少ない友人から孫誕生お祝いメッセージをいただく。ありがとうございます。
■ 生駒孝臣 『楠木正行・正儀 この楠は正成が子なり、正行が弟なり』
ミネルヴァ書房 3500円+税
同社日本評伝選シリーズ、楠木正成の子、正行(まさつら)、正儀(まさのり)兄弟。著者は1975年生まれ、花園大学文学部専任講師。
正行は南朝の武将として父親と共に「忠臣」と崇められる(次弟・正時も戦死)。三男・正儀は父・兄亡き後、長年南朝を支えたにも関わらず、知名度は低い。後村上天皇(後醍醐の子)が亡くなると幕府に投降し、後に南朝に復帰した。忠臣か変節漢か、意見が別れる。
著者は、正儀が南朝と幕府の和平を推進した事実に着目。「これまで対照的な存在として捉えられてきた楠木正行・正儀兄弟の生涯を、できる限り古文書や古記録などの一次史料に基づいて復元し、南北朝内乱期という時代の中での彼らの歴史的位置を再検討する」。
それにしても、この時代は戦に明け暮れていた。南朝はたびたび京を襲撃し、幕府は逃げるが、すぐに巻き返す。幕府の方は内紛が絶えない。そこに乗じて南朝が仕掛ける。そのくり返し。
正儀は南朝側の最前線に立ち、また和睦交渉の窓口にもなる。平和主義者という訳ではない。昔の仲間を相手に戦う、容赦なく攻める。著者は「徹底したリアリスト」の姿を描き出す。
(平野)