1.6 新年第一回積ん読本仕入れ。右手に野菜、左手に本雑誌、背中丸めてひょこひょこ歩く。
Web版「みなと元町タウンニュース」更新。拙稿は先日お知らせのとおり誤記あり。中列上から4行目、「12月16日」は「12月8日」の間違いです。たいへん恥ずかしい。
https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/2022/01/02/townnews353.pdf
1.7 前回紹介の南陀楼綾繁本。神戸に縁ある方々が登場。懐かしい本屋、現役古本屋さん、編集者、画家の名前が出てくる。「コーべブックス」限定本コーナー担当者の思い出を語る人がいらして驚く。
1.8 ジャーナリスト・作家、外岡秀俊が昨年末に亡くなっていたニュース。私は本屋の店頭で学生時代作家デビューや新聞・著作での活躍を知るだけ。ご冥福を。
図書館。元町学校史。聖公会宣教師がつくった「乾行義塾(けんこうぎうじゅく)」で学んだ憲法学者のこと。天皇機関説の美濃部達吉(1873~1948年)。加古郡高砂町(現在高砂市)生まれ。地元の中学校が廃校になったため、神戸に嫁いだ姉宅に身を寄せ、約2年「乾行」に通った。上京して予備校から第一高等中学校に進学するも、留年あり、腸チフス罹患も。
1.9 「朝日歌壇」より。
〈山に向き親爺は何時も渋っ面山根屋書店は百年目なり (長野県)沓掛喜久男〉
六代目三遊亭圓生『寄席切絵図』(岩波現代文庫)をボチボチ読む。明治末から大正・昭和の寄席の思い出。講談、義太夫、浪曲、それぞれ専門の席もあった。大正時代東京市15区内で90超、郡部に約40軒。お江戸の地理は皆目見当つかないけれど、名人の語りを楽しむ。両国米沢町にあった「立花家」の場所を、ちょっと説明しにくいと言いながら、浅草橋、両国橋、米沢町、神田川、柳橋、薬研堀……、横丁、噺に出てくる料理屋、路地……、「右ッかわ」「左ッかど」「道っぱた」と懇切丁寧。
寄席の名前由来、建物の造り、場内の雰囲気、席亭とその家族関係、経営内容、芸人とその芸、周辺の町並み、商店など記憶明晰。当時の詳しい地図多数。
(平野)