2022年2月12日土曜日

黛家の兄弟

2.8 姉孫とLINE電話。絵本『これはのみのぴこ』(谷川俊太郎・和田誠、サンリード、1979年)を見せろと言う。こっちに来たとき読んでいた。地元の図書館で借りた本に「のみ」が出てきて思い出したらしい。次の宅配便で送る約束。

2.10 臨時出勤。ふだんの勤務より規模が大きいので、ドギマギ。トラブル、宅配ボックスが開かなくて右往左往、スマホ紛失騒ぎも(すぐに交番から拾得の知らせあったそう)。

 夜、姉孫としりとり絵本。妹はママに抱っこされて就寝。

2.11 娘と息子に荷物送る。孫リクエストの絵本も。

 

 砂原浩太朗 『黛家の兄弟』 講談社 1800円+税



 時代小説。藩主後継問題で藩を支える漆原・黛両家老が対立。漆原は娘(側室)の子をお世継ぎにと企てる。漆原長男と黛次男喧嘩沙汰で、前者死亡。漆原は喧嘩両成敗を盾に黛次男切腹を求める。藩主は漆原・側室の言うまま。黛家老は抵抗できず。

13年の時が経ち、漆原が藩政を握る。黛長男は家老職を継ぎ、反漆原の立場。三男は大目付、今や漆原派。兄弟は関係を断っている。三男が頼みとするのは家族、友。

権力に屈するのか? 倒すのか? 誰を信じる? 誰が裏切る? 血が流れる。

兄弟の絆は取り戻せるか? ご政道は正されるか?

 健気な女たちが支える。

(平野)