3.13 留守番ヂヂ図書館。古書会館の古本市で文学史もの2冊。魚屋さん寄って、あとはテレビ。歌壇のさくらんぼ満開で、明日雨なら散ってしまいそう。
3.14 仕事中、春休みに孫来ると知らせあり。早速有給休暇申請。
先月急逝された川口正さんのご家族から挨拶状が届く。村田耕平さんの命日も近々。満開のさくらんぼの花がもう散りはじめた。
さくらんぼ弥生の路に花吹雪 (よ) これでは坂本冬美演歌の盗作だ。
さくらんぼはなのいのちはみをむすぶ (よ)
『広辞苑』に、はかない=果無い、とある。
3.15 かかりつけ医でワクチン3回目接種。たぶん副反応はないと思うので、そのまま買い物に出る。17日に墓参りするつもり、花を抱えて帰る。
人文書出版社の水さんから久方ぶりに通信着。書店員時代は他店の友に回覧していたけれど、もう伝える人はいない。
ちょっと腕が痛いものの、熱なし。
3.16 「朝日新聞」神戸版に「3.17空襲」記事。元町通5丁目の焼け跡写真(同社大阪写真部)。
3.17 予定通り墓参。彼岸前だし、お天気下り坂だし、善男善女お参り多数。
買い物して、古本屋さんで落語本。
■ 伊藤整 『若い詩人の肖像』 新潮文庫 1958年初版、私の手持ちは79年32刷
伊藤整(1905~69年)は詩人、小説家。文芸評論、英文学翻訳も。
自伝的小説。大正末から昭和初め、小樽での学生・教員時代、上京して父の死を知り帰郷するところまで。文学を志し、恋と性に悩む。家庭の事情などしがらみもある。青春と文学の回想。
堀辰雄ら新人たちが芥川龍之介や室生犀星に認められて雑誌に登場してくる。「なぜ私がその仲間に入っていないのか?」。羨ましさとともに、彼らが甘やかされている、と思う。自分も詩人として立ちたいと思う。その一方、自分の詩は若い詩人たちの作風と比べて流行遅れでは、という不安も。
多くの作家・詩人たちが実名で登場。
(平野)