2022年3月3日木曜日

私の文学渉猟

3.1 片付け後、大型ゴミ収集申し込み。

 雨の中、買い物やら用足し。傘の骨が折れていて、シモヤケで変形している指さらにケガ。本屋さん寄って帰る。野菜と雑誌が重い。

3.2 「みなと元町タウンニュース」355号着。拙稿はキリスト教系女学校の歴史。Webも更新。

https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/townnews/

 孫と電話。姉はパンツの歌を大きい声で歌う。妹はつかまり立ち。明日はひな祭り。

 曾根博義 『私の文学渉猟』 夏葉社 2300円+税



 曾根(19402016年)は日本近代文学専攻、伊藤整やモダニズム研究で知られる。2010年まで日本大学文理学部教授。研究や資料蒐集の中で得た話を集めた随筆集。作品、資料から次の作品、資料、作家たちにつながっていく。

蔵書管理、索引、雑誌の発売日(年譜、著作年表、目録作成のため)の大切さ、面白さ。古い書店PR誌のこと、カタカナ新語と新漢語など語義の変化、資料探索で発見した文学小話など。

曾根は小林多喜二の全集未収録の短篇小説「老いた体操教師」を発見。「たまたま調べていた震災前の『小説倶楽部』という投書雑誌」に18歳の多喜二が投稿していた。母校の教師をモデルにした小説。その後まもなく、岡山大学の院生が同じ教師をモデルにした短篇「スキー」を発見。

詩人「英美子(はなぶさよしこ)」の生涯紹介では、子息との関わりを告白。

曾根の膨大な資料と書斎の様子は内澤旬子『センセイの書斎』(幻戯書房、2006年)に紹介されている。

(平野)