11.3 留守中の新聞を繰る。「朝日俳壇」より。
〈鰯雲旅は新刊書のごとく (東京都)吉竹 純〉
〈長き夜の明くるや大著なほ半ば (藤沢市)朝広三猫子〉
11.5 花森さんに不要本とCDを買い取り依頼。店主と話すのを楽しみにしているお客さん続々。預けて、お店を出たら、古本愛好タカハシさんに遭遇。まもなく論創社から新刊本出るそう。
11.6 ヂヂバカちゃんりん、孫の七五三写真届く。「ペコちゃん」。
■ 『APIED』 VOL.36 特集 澁澤龍彦『思考の紋章学』『高丘親王航海記』他
アピエ 700円+税
京都の個人出版文芸誌。置いている本屋さんは少ない。神戸では〈1003〉のみか。
澁澤龍彦(1928~1994年)、60年代70年代、フランス異端幻想文学翻訳・紹介――サド、悪魔、魔術、毒薬、エロティシズムなど――で読書家たちを魅了した。メジャー雑誌にも登場して、著作はどんどん文庫化された。ファンは
本書では、澁澤賞賛とともに、女性の立場から「少女愛」「人形愛」批判や私生活についても言及。著名になりすぎた弊害も。
(平野)私は本屋で働き出してから「澁澤龍彦」に出会った。まず、画数多い、と思った。バイト君採用の面接をすると、愛読書に「澁澤」を挙げる人が何人もいた。