11.7 午前中、図書館。江戸時代兵庫福原の俳人「松間堂它谷(しょうかんどう・だこく)」について調べる。諏訪山神社に句碑がある。山上からの眺望を詠んだ。
〈紀の海の阿波へ流るゝ月夜かな〉
与謝蕪村門下に連なる人。生年不明、研究者により没年は寛政4(1792)年と判明。享年も不明、70~80歳らしい。本業は医者と推察されるそう。昭和戦前期、この人の句集・墓を調べ探し出した研究者たちがいた。本は、坂井華溪『摂西兵庫俳諧史』(みるめ書房、1959年)、「它谷」探索者たちの功績も紹介。
11.8 映画「スパイの妻」。神戸の洋館や近代建築物が撮影地に。ベネチア映画祭で受賞して話題の映画。私は拷問シーン、ダメ。
帰りに花森さん、先日の代金受け取り、魚の切り身2枚買える、ありがたく。均一棚から『八木重吉詩集』(白凰社、1987年10刷)、50円。
遅ればせながら、「みなと元町タウンニュース」No.339公開。拙文「海という名の本屋が消えた」は〈諏訪山界隈2〉。添付の絵の出典が抜けています。板愈良の版画「諏訪山公園」「諏訪山稲荷」(『志ぶき』川西健一編輯・発行、1923年)。
https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/2020/11/03/townnews339.pd