1.23 神戸市立博物館「つなぐ」展(1.24終了)。同館のコレクションと地域の文化財を通して、過去現在未来、視えるもの視えないもの、場と記憶、人と世界、人と人、心と心を「つなぐ」。コロナ対策事前予約したが、雨だし、らくらく入館、鑑賞。GFクッスーが入場券を送ってくださった。ありがとう。
「朝日新聞」朝刊神戸版に垂水区〈流泉書房〉が商店街仲間の配達を代行の記事。地域に貢献。
1.25 メガネのフレーム、ポキリ。本や新聞は裸眼で支障ないけど、仕事は困るかも。でもね、あんまり働かないし、しばらく古いメガネで。
1.26 ギャラリー島田DM作業。今日は作家さんやお客さん続々、スタッフさんたち忙しい。私はひたすら作業。
買い物して帰宅したら、孫からLINE電話。ヂヂに手洗い、うがいを促す。いつも自分が言われているらしい。鬼の絵を描いてくれ、紙飛行機を床に投げつける。ヂヂの口ぐせ「ほんでー」を真似する。
■ 広瀬和生 『噺は生きている 「古典落語」進化論』 ちくま文庫 950円+税
ロック雑誌編集長で落語評論家、という人。初版は2017年毎日新聞出版。文庫では3話追加。
「芝浜」「富久」「紺屋高尾」「文七元結」など名作人情噺を取り上げて、昭和の名人はどう演じたか、現役実力者たちはどう演じているか、比較、分析。
もともとの講談、歌舞伎、落語からどのように継承されたか。文学性、リアリズム、演劇性、現代性など演者の違いがある。
師匠から受け継いだ噺に、別の演者の演出を取り入れたり、新しい解釈でストーリーを加えたり、現代人に受け入れられるようセリフに説得力を持たせる。サゲも改良する。
帯で落語家さんの推薦文、「こんなに落語ばっか聴いて、この人どうかしてる。」。本職も忙しいだろうに。たとえば、立川談志の「文七元結」は現在7種類の音源・映像(1974年から2006年)が市販されているそう。談志は演じるたびに噺を進化させている。著者はそのすべてを視聴。
〈落語の演目とはあくまでも「器」にすぎない。その「器」に、それぞれの演者が「魂」を吹き込むことで、始めて「生きた噺」になる。〉
芸を究める演者がいて、それを聴く客、違いがわかる客がいる。
(平野)