2021年3月14日日曜日

谷崎潤一郎と書物

   3.111.17も毎年ダラダラ過ごしてしまう。ごめん、と言うしかない。

 3.12 福さんから友人還暦お祝い会の案内。めでたいことだけど、会食は見合わせ。

 夜、三宮ブックス竹さんから連絡。事務所訪問約束。外は春の嵐。

 「熱風(GHIBLI)」3月号。特集は「奈良美智インタビュー」、2年間表紙を担当、最終回。特別収録として「追悼半藤一利」。



 3.13 朝、竹さんから続報。事務所訪問延期。夜、竹さんに電話。事務所16日に。

 山中剛史 『谷崎潤一郎と書物』 秀明大学出版会 2800円+税



 著者は1973年生まれ、中央大学大学院ほかで非常勤講師。専門は谷崎潤一郎と三島由紀夫研究。

 谷崎は明治末に作家デビューし、大正、昭和戦後まで数多くの書物を刊行。画家たちとのコラボ、限定本、豪華本から廉価版、文庫本もある。著者は文学作品と書物という作品両面から研究。

〈谷崎文学がいかような書物として形となり、流通し、受容され、いまあるような「谷崎文学」として形成されていったのか。否、むしろ谷崎本のそれぞれがいかに流通し、買われ、読まれ、「谷崎文学」が「谷崎文学」として広まっていったのかを古書から辿り直すこと。(後略)〉

 本体写真は著者の書棚かな。読むのはこれから。

(平野)