3.2 朝から雨、強風、さくらんぼの花、まだ散らないで。ヂヂは雨にも風にも負けずに図書館。午後、元町事務局原稿持参。
夕飯、ヂヂババ、ひなまつり祝う。LINE電話で孫が、自分がいないのにパーティーしてズルイ、とダダこねる。
Web元町マガジン343号更新。拙稿は、諏訪山と漱石・子規。
https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/townnews/
■ 田中優子 松岡正剛 『江戸問答』 岩波新書 1000円+税
本書の柱は、「見立て・やつし・俳諧化・連・もどき」。江戸は「もとの存在」を見立てる、やつす、俳諧化する、もどくことを中心に次々と「デュアル(二重)」な表現を生み出した。
「この対談は、江戸時代をめぐる、いわば文明論です。(中略)ひとまとまりの文明である以上、事実は相互に関連し合っており、それらは複雑な編み目のなかに明確な価値観をにじませていて、それが崩壊していくときには、相互の連鎖が断ち切られながらも、何かしらが受け継がれていくのです。/明治は何を受け取って何を拒絶したのか、そのことが、私たちの近現代に大きな意味をもったことは、まちがいありません。その近現代の価値観を、俯瞰的に見ることによってしか、今の行き詰まりは乗り越えられそうにありません。(後略)」(田中)
「江戸問答とは、あらためて江戸を問いなおすということであり、江戸の社会文化から今日に響きうる問答をおこそうということだ」(松岡)
思想、伝統芸能、文芸、浮世絵、ファッション、粋、鎖国と開国……、現代につながる問題を問答。
古代や中世に比べ、江戸はあんまり重要に見られてこなかったのかも。たとえば「鎖国と開国」。「開国」に価値を置きすぎて、「鎖国」が敗戦の原因という意見もあるよう。「鎖国」といっても、外国人は来ていたし、貿易したし、世界の情報は入っていた。
○ ヨソサマのイベント
ギャラリー島田
■ 「加川広重巨大絵画が繋ぐ東北と神戸」の記録
3月6日~31日(18日19日休み)
フランス・ペルシュからの贈り物――10年目の“11/3/11 FUKUSHIMA”
■ 震災の街、厄災の今――ギャラリー島田コレクションより
3月6日~17日
■ 加川広重展 3.11 夜が明けるまで
3月20日(土)~31日(水) 11:00~18:00(最終日は16:00まで)
トークイベント、21日15:00~ 「加川広重:巨大絵画を語る」 要予約・無料
(平野)