このところはっきりしないことを書いていました。
出版取次会社日販のサイトで既に発表になっています。
https://note.com/nippan_tsushin
悲しいご報告をいたします。
3月16日早朝、三宮ブックス社長村田耕平さんが脳出血のため亡くなりました。享年85歳。去る12日、配達先で倒れ救急搬送されましたが、意識不明のまま16日永眠されました。18日にご家族で葬儀を終えています。
もともと本年3月末で本屋を廃業し、他の本屋さんに外商を引き継いでいただく予定でした。村田さん自身高齢であり、ちょうど5月末で事務所ビルが取り壊されることを節目にしておられました。ただ、官公庁の年度末にあたり、大量の注文、伝票整理など、残務はたいへんです。一人残った竹林さんを、日販さん、井戸書店さん、川池書房さん、家族の方々が協力して助けてくださっています。
個人的には村田さんのことを語り出せばキリがありませんが、ひとつだけ。ちょうど海文堂閉店が決まった頃でした。村田さんは家事・炊事もしなければならない状況になりました。
「わしなあ、料理してて思うねん。フライパン持って死にたない。本持って死にたい、とつくづく思うねん」
本屋仕事を去る私に向けて、「わしはまだまだ現役」という決意表明でした。配達先で倒れたことは村田さんの本懐でありましょう。
私は1月17日にギャラリー島田でお会いして、食事を共にしたのが最後になりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
(平野)